第3話 テラス席って難しい
昔から、テラス席はお洒落な街のものだと思って育った田舎者です。
町内に信号機が1つしかなく、夏になると家の庭に蛍が飛んでくるようなところだったので、そもそもお洒落なカフェや飲食店自体がなかったんですけどね。
そんな私は、就職と共に街の方に出てきました。それから何年も経ってなおテラス席はお洒落なイメージ!
スラッと綺麗なお姉さんが、手入れの行き届いたネイルの手でコーヒーを飲んでいる……。何なら犬も一緒だったりして、またその犬がお行儀よく床に伏せているような。
憧れるなぁ〜!カッコいい!!
たまに、テラス席のあるカフェなんかに行くとやっぱりチラリとそちらを見てしまうし気になるんですよ。
でも、テラス席って難しくないですか!?
何が難しいって、そういう「絵になる」とかじゃなく条件が難しい!
まず雨の日は使えない。
続いて夏は暑さと紫外線が気になるし、冷た〜いお飲み物はすぐに汗をかいちゃう。
更に冬は言わずもがなで、寒くてそもそも外にいられない……!
そうなると春や秋の良い気候の頃に利用したいってなるのは皆同じで高確率でテラス席が埋まってしまっているという。トホホ……。
普段からお洒落なカフェは何となく気後れするので純喫茶や昔ながらの定食屋さんに行くことが多いので、更にテラス席に座るチャンスが少なくなってしまうという、ね。
そんな中、今日は月見バーガー食べに行こうと思い立って最寄りのショッピングモールに来たところな、何とテラス席が空いてるじゃないの〜!?
ヤッタ〜!とばかりにいそいそ腰掛けて月見バーガー堪能しました♪
海も見えて、風も心地よい。
いつか、お洒落なカフェでカッコよくテラス席に座ってコーヒー飲める日は来るのかな?
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