駒野にまつわるエトセトラ

「魔性の女」の新解釈を見た

魔性の女A　/　紫（むらさき）今（いま）

https://www.youtube.com/watch?v=Shd9WxbL0bA

「魔性の女」。

危険なのは分かっているのに、不思議と惹きつけられるような女（ひと）。ミステリアスで妖艶で、色気のあるお姉さん……みたいなイメージが強いですよね。

創作・現実を問わず、「そういう」女性は一定数いますけれど、個人的に真っ先に思いつくのは『ルパン三世』の峰不二子とかでしょうか。まさにイメージ通りの女性ですし、次元とかによく「あの女はやめとけ」的なこと言われてますし。

それかマリリン・モンローとか。

最近流行っている楽曲の一つである『魔性の女A』が描いているのもそういう女性。天真爛漫でありながらも色気があって、「悪い女」だけどついつい虜になっちゃう。あのクレオパトラでさえも見惚れちゃうような、そんな罪な人。

実際、公式MV（https://youtu.be/d0QFalAKRNM?si=VJL7EK34DGwtoFsc）の「魔性の女」（ちなみに出演している方は平松（ひらまつ）想乃（その）さん、どうやら高校生らしい……驚き）も、黒髪に赤リップの似合う、色気あるミステリアスな美女ですよね。

以上を踏まえた上で、一つ見て頂きたい動画があります。

『魔性の女A』の動画で、紫今様のチャンネルから投稿されているショート動画のひとつです。カクヨムだとYouTubeのURLはハイパーリンクにならないので少々不便ですが、是非とも。

Waboku×魔性の女A

https://www.youtube.com/shorts/Mcx9gq-vVls

……びっくりしませんか？　私の場合、初見時は衝撃でした。

短髪、褐色の肌、水色の瞳にリップ。

気高さよりも無邪気さの勝つ、天真爛漫で笑顔の似合う「少女」。

それが、この動画に描かれている「魔性の女」です。いわゆる一般的な「魔性の女」とは完全に真逆な「女の子」ですけれど、不思議と魅力的ですよね。

絵が上手いからというのももちろんあるんでしょうけれど、案外しっくりきちゃう。気づいたら惹かれてしまって、ついつい動画を何周もしてしまう。

まさに「魔性」。

キメ顔もすました顔もかっこいいしかわいいけれど、一番素敵なのは最後の笑顔なんじゃないかと視聴者に思わせてしまう彼女。テンプレとは真逆だけれど、文字通り彼女は「魔性の女」でした。

いや、もしかしたら、あるいはこれこそが本当の「魔性」なのかも。

何事も考え方次第……と言ってしまうと大袈裟かもしれませんが、この発想は少なくとも私には無かった。

「魔性の女」の新しい解釈を見せて頂いた。そんな気がしました。

追記：公式MVも好きだけど、このver.もフル作ってほしいです（願望）