第37話 番外編 もう一つの視点3

 イトウさんの声が聞こえる。

 私と違い凄く沈んだ声で、真面目な話を始めた。

 急いで私は火照った身体と意識を落ち着かせる。

 イトウさんが望むので不良とのいざこざの説明を順次立てて説明する。

 実は不良の親分?にお詫びとしてゲームとBL本を沢山買って貰ったがそこは上手く隠しながら説明した(一応BLは大好物だけど現実の男に興味無いのも勿論内緒にしながら)


 するとイトウさんは不良とのいざこざの責任をとり、私の前から去るとの事。


 耳を疑った。

 い、いや待って!やっと見つけた私を本気にさせてくれる人をみすみす逃す訳には行かない!

 何とかイトウさんを説得しなければ!

 コミュニケート苦手な私だが、全力で知恵を振り絞り引き止める。


 色々と話をして何とか説得出来たようだ。

 イトウさんとはもっと長く付き合いたい。

 今巷で人気らしい、私も興味があるMMO RPGの話も出して囲い込む

 ちゃんと一緒に遊んでくれる約束まで取り付けた。


 何とか丸く治った!

 これで暫くは楽しめそうだ。

 今日は満足!いい夢みられそう。


 ……ただ一つ気になっていた事を思い出した。


「何故急にそんなに強くなったの?」


 イトウさん「あぁ、大会の後で変なのに絡まれて、その人と遊んでたら自然に……」


「大会なんて出てたんだ?因みになんて人?」


 イトウさん「確か……」


「ええーっ!その人国内5本の指に入るランカーだよ!」


 イトウさん「え……!?」


「その人紹介して欲しいな」


 イトウさん「べ、別にいいけど……」


 まだまだこの先も楽しみがいっぱいありそう。私の身体、この刺激に耐えられるかな?ふふふ……。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る