第35話 番外編 もう一つの視点1
今日は何だかよく判らないままイトウさんにネットに呼び出され対戦する事となった。
私のネットフレンドの中で唯一の女の子だけど、ゲームの強さはイマイチ。
私といざこざのあった不良の話がこじれてるみたいで、取り敢えず勝てば詳細が聞けるとの事。
正直イトウさんに負ける事は無いだろうが、込み入った話になるかもしれないので念の為スマホゲーは2台とも今日のデイリーノルマは終わらせて来た。
さぁ、対戦だ。
今日はスマホ無しの超集中力の全力で一気に行かせてもらおう。
さて、どうやって追い詰めようかな?
等と思いながら対戦を進めていた時だった。
…………え?
嫌な気配を感じる。
私が後ろを取られてる!?
咄嗟に後ろを向こうとするがその前にイトウさんの射撃が来るが、回避が間に合わない!
「やられる!?」
あまりの焦りで回避等のボタンをガチャガチャと連打してしまう。
奇跡的にかわす。
正直どうやってかわしたかも判らない。
無意識に反撃までしている。
あの時後ろを向いて確認していたらその隙に確実にやられていた。
相手の視認より回避を優先した事と何かの偶然が重なっただけだった。
「……た、楽しい」
今の回避だけで身体中の汗がすごい。
安堵の汗なのか、後ろを取られた冷や汗なのか、それとも……
同時に気分も昂って行く。
「さ、最高……最高だよ!」
私に何かのスイッチが入った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます