第29話 突然の告白

 毎日のなぎフレンドのゲームでみやさんとの心の距離も縮めると同時に、毎晩別のフレンドとも対戦。空き時間にはネットの大会。そんな生活を続けそろそろ一ヶ月になる。

 絶対的に睡眠時間が足りてない。


 隊の人達にも気遣われる事態に。

 でも後少し、あと少しで何かが掴める気がする。後少し!


 隊の人達の静止を押し切り今夜もネットへ。

 そんな時、ふとした事で言葉に表せないが何かキッカケみたいなのに気付く。


 謎の感覚に目覚める。ゲームでの力がみなぎる。

 これだ、この感じだ、この感じが欲しかった。

 自称プロの人とそのフレンドも圧倒できる実力が手に入らず長らく停滞していたが漸く目覚めた感じがする。


 実際誰にも全く負けなくなった。

 これならいける!


 自信がついたその次の日、偶然なぎフレンド対戦中ある一言に耳を疑った。


 みや「もう随分前になるけど街で不良に絡まれてね。その時……」


 そうか、やはり彼女だったんだ。

 山田からお金を奪い彼を……いや、うちの隊を辱めた小娘は。


 しかしどうする……取り敢えず明日、私だけの為に時間をとってもらう様にみやさんに依頼する。

 最近仲良くなって来ていた彼女は快く了承してくれる。


 ……取り敢えず明日一日、ゆっくり休んで状況を整理しよう。もしかすると寝不足と考え過ぎて私がおかしくなっているのかもしれない。

 山田達にももう一度確認したい。

 今日はもう休もう。


 今日は早めにログアウトし、床についた。

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