第25話 強者探し

「おいっ!こいつら手応え無さすぎるぞ!もっと強い奴等はいないのか?」

 強いとなぎに紹介された人達は弱過ぎて話にならない。そもそもこのなぎという男も強くは無い。


 なぎ「む、無茶言わないでください!

 こ、これでも俺の選りすぐりの人達なんです。でももう殆ど紹介しました……」


「じゃぁ、そろそろ魚の餌にでもしてやろうか」


 なぎ「ひぃぃっ!それだけは勘弁を!

 そ、そうだ、普段遊んでるフレンドの所に来てみます?女の子も居るし……と言うか、もう他に知り合いが居ない……」


「女の子とかどうでも良いが、強い人を出せ!これ以上はお前の命を保証しないぞ」


 なぎは泣きそうな声で何処かに連絡を取る。また新しい人達を呼んでくれた様だ。


「ルールはいつもので。そっちはフレンド集団、私はオンラインの野良(ネット上の他人)と組む。楽しませてくれよ」


 音声チャットが切れる。戦闘中対戦相手との音声チャットは遮断される仕様だ。自チームのみの音声チャットになる。


 そしてゲームが始まる…………


 ゲーム中なぎのキャラが目の前に現れたが、癖は同じ物のさっきまでとは動きが全く違う。

 チームが見事に統率されている。


 こちらも負けじと動くが、こちらは野良。

 そこまでの統率力が無い。


 私は奮闘するも徐々に押されていく。

 強い!認めざるを得ない信じられない強さだ。

 結局最後まで闘ったが私は負けてしまった。


 なぎ「あ。勝っちゃった。こ、これで魚の餌にならずに大丈夫です?」


「あぁ、褒めてやる。合格だ。お前にしてはよくやった。ここの仲間に入れてくれ。私の紹介を頼む」


 そして私は、このなぎのフレンド集団に身を置くこととなる。

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