第14話 ゲーム購入に向けて

 3日後。


 山田がゲーム関係に詳しいという男を連れて来た。

 隊の中では私を含め皆バイクは弄れるが、コンピュータはからっきしの人ばかりだ。

 つまり隊の仲間の知り合い、外部の人間だそうだ。

 既に山田がゲーム購入の説明をして、最終確認を私にしたいらしい。

 が、山田の説明は大丈夫なのだろうか、いつもそれらしく致命的なミスも混ざる。今の私にはどうする事も出来ないので山田を信じるしかない。


「どうも、某PC店で店員やってる田中と申します」

 山田にしてはまともな人を連れて来ている。


「本日は来て頂きありがとうございます。単刀直入に聞きますが、そのゲーム機一式揃えるの、どれくらいかかるの?」

 丁寧語は苦手なので我ながらぎこちない。


 田中「色々理由はありますが、そのゲームならゲーム機よりPCの方がいいですね。ゲーム機のユーザーとも遊べますし。値段は……これ位あれば充分だと」

 指で3を作る。


「3かぁ〜ちょっと高いけど、パソコンなら隊の名簿作成とか他にも使えそうね。分かった。それでお願い出来ます?」


 田中「わかりました、いつ何処に設置します?」


「なる早で、私の部屋にお願いしようかな。

 山田!お前この人のサポートしろ。私の家の住所も教えるからそこに全て設置を済ませておけよ。田中さんの失礼の無いようにな」


 山田「わかりました」


(そっかぁー、ファ◯コンみたいなのを期待してたのに、パソコンになるとは何か殺伐としてるな、少し残念)

 等と私が思ってたのは内緒。

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