第13話 復讐計画?

 山田の説明を聞き、思わず声が出る。


「な、何!?

 殴られたわけじゃ無く拳銃で撃たれた……だと?確かにそれなら納得がいく。

 今の時代、小娘でもそんな物持っているのか!」


 山田「避けられなかった。何処から来るのか全く見えなかった」


「それはそうだろう。が、これはもうメンツとかでは無く警察案件じゃないか?しかしそうなると隊の存続も……うーん」

 じっと考えながら山田を見る。そんな修羅場をくぐって来たのかこの男は……と。


 ん?


「その割に怪我してないな?どうしてなんだ?」


 山田「そりゃそうですよ。ゲームだから」


「はぁっ!?ゲームで負けたのか?ゲームってTVでやるあのピコピコの奴か?」


 山田「え?あ、は、はい、トラブルになった後話し合って、漫画喫茶で白黒つけたんです。それが向こうからの条件でした。」


「アイツには相談しなかったのか?」

 山田にはトラブルに対応できる信用のできる幹部を一人つけていた。

 アイツは頼れるが、まだ仕事がある為戻って来ていない。


 山田「たまたま席を開けていた時に……兄貴には途中で合流した時に説明しました」


「そうか、でも安心した。世間に迷惑をかけた訳じゃ無いんだな」

 ほっと胸を撫で下ろす。


「なら話は簡単だ。取り敢えず、たかがゲームでなら勝ってメンツだけでも取り戻せ。勝つ事で運良くお金も帰ってくれば万々歳だな」


 山田「お金は訳あって無理だろうけど……ゲームの名前も覚えてるし」


「よし、そうと決まればゲームを用意しろ。

 私がやる」


 山田「え?姐御が?」


「言っただろう、私がやると。

 拳銃ゲームなら昔ファ◯コンの何とかガンマンをやった事がある!」


 山田「流石姉貴!頼りにさせていただきます!」


「ふふん、取り敢えず隊の中でゲームやゲーム機に詳しい人を連れて来い。まずはそこからだ。練習しないと」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る