第11話 黒いバイクスーツ
黒のメットに黒のバイクスーツ姿で夜の高速道路を走り抜ける。
これから近くのSAで「隊の仲間達」と合流する。
1人で走る時間が好きなのだが、どう言う訳か私と一緒に走りたいという人が増え、断る理由も無い為、仲間が増えていく。
そして待ち合わせ場所に到着。
メットを脱ぎ長い髪をあらわにする。
「姉御!お疲れ様です」
「こんばんは、姉貴!」
基本は名字で呼ぶはずなのに私の呼び方は皆バラバラ。
でも姉御はやめて欲しい……
いつの間にか大所帯に。
ちょっとした部隊レベルの人数なので私は勝手に「隊」と呼んでいる。
集団で走ると迷惑になりそうであまりに多過ぎるのも問題。
しかし、趣味仲間が多いのは楽しい。今日は見た所200人位か?他の県にもまだ隊員は多く存在する。
「皆居るみたいだね。今日も軽く行こうか」
夜の高速に駆り出す。
隊では皆基本的に名字で呼び合う。
私は「イトウさん」と呼ばれている(?)
歳は30と少し。ほぼ30。30歳です!
趣味はバイク。勿論走る方だけど暴走行為や走り屋をしている訳では無い。
旅行もたまには行くが、空き時間に気分転換を兼ねて走る事が多い。
ただ人数がこの地域だけでもかなりの人数になってしまったので、迷惑にならない様にこの隊の取り決めをいくつか作ってある。
勿論私自身も、皆平等でそれを破ったり人様に迷惑をかける様な事をしたらペナルティーがある。
誰もが人様に迷惑かけない素敵な走りはとても気分が良い。
とは言え、この世界は暴力沙汰のトラブルが起こる事もある。相手の対応にもよるがこちらからは手を出さない。
隊には不思議な取り決めもあるが、それはまた別の機会に。
え?私?
か弱い一般市民です。
私自ら暴力で解決する事何てある訳無いじゃないじゃ無いですか!ふふふ。
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