第10話 みやさんの怒り

 私「おい……今私の事何つった?」

 頭の中が真っ白になる。


 友達「あ、やっぱり?やめようよ!帰ろ、ね?、やばいって!」


 友達が何か言っている。

 が、全く聞こえないし止まらない。


 私「この私がゲーム廃人みてェーだとォ?」


 チャラ男「え!?そんな事誰も言ってな……」


 私「確かに聞いたぞコラーーーーー!」

 チャラ男に掴み掛かる。


 「ヒイィィィィイイイイ!!」


 スーツの男(この手の子がキレると簡単に止まりそうには無いな)


「兄貴助けてください!」


「お前が蒔いた種だ、自分で何とかしろ」


 既にチャラ男はボコボコに殴られてる。

 流石に街中という事もあり反撃はしていないが、街の人達も集まって来る。女の力とはいえ、結構痛い。


「マズイな。場所を変えるぞ」

「はい、兄貴」


「待てよ、逃がさない!」


 ……あまりの剣幕と人だかりもあり、友達は3人を見失い1人逸れてしまった。


「警察、行った方がいいのかな……」

 友達は既に涙目だ。


 警察に向かう途中、みやからメールが来た。

「ごめん。悪いけど先に帰ってて。この埋め合わせはいつか必ずするから。あと私は大丈夫だよ。また後で連絡するね」


 長文メール打てるようだし、普段の感じだし大丈夫なのかな?

 正直、みやと一緒に流石にここまでのトラブルに巻き込まれた事無い。

 メール返信するとすぐに返事も来た。

 心なしか、メール本文から上機嫌な様子に捉える事もできる。

 心配だけど今日はそのまま帰ると、返信して帰る。


 ……でも心配だよ。

 まさかこんな事になるなんて……後でまた連絡してみよう。

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