第4話 よくあるゲーム事故

 深夜帯。

 胸をときめく強さの人達が沢山いる。

 このゲームでは次から次へと新しい相手にマッチングし、私はそれを薙ぎ倒して行く。


 本当に何度やっても楽しい。

 この感覚はゲーム以外の日常生活では味わえない。

 同じゲームでもプレイしている人が違えば全く違うゲームになり、飽きずに続けられる。


 それでも2台のスマホでスマホゲームはやりながら対応するが、片方のスマホゲームで予期せぬSランクのボーナスボス出現。それをあっという間に完璧な立ち回りで倒してしまう。


「やった!」

 思わず声が出てしまう。

 その時、悲劇が!


 やっていたFPSのゲームの方で倒されてしまった。かなりの凡ミス。


「あー……」


 実はこの時間帯のゲーマー達はゲームに全てを賭けている人ばかり。しかもチーム戦。

 この後の流れは容易に想像がつく。


 暫くすると想像通り苦情メールが来る。

 こういう事、よくあるんです。

 普段スマホ3台使いでもこんな失敗しないのに今回は油断した私が全面的に悪かった。


 メールの内容は見るに耐えない酷い内容だが、私は自分の非を認め素直に謝る返信をする。


 今日はついてないなぁ……。

 よくある事でも、さっきまでの高揚感がだだ下がりだ。

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