投稿出来るかのテストで適当に暇潰しで書き綴った物語。
秋雀
プロローグ
とある夜、目を覚ました私は驚愕な光景を目にする。
午前21時。小さい時から身体が弱い私は、数時間毎に決まった薬を服用しなければならなくて、ふと目を覚ました。今日は仕事が早く終わったからと、昼寝紛いの単なる睡眠を取っていた。この生活は苦だとは思わない。それ程には身体が勝手に順応して生きてくれているお陰だ。まあ、そんなことは置いておいて。
起き上がろうと身体の横へと手を伸ばす。「よっこらせ。」なんておばさん地味た声で一人呟きながら身体を起こした私は、いつも通り、ベットから出ようとしていた。ぴちゃり、何か少し生温いものが私の足に触れた。自分には音の正体が理解出来ず、それが何かと確かめようと足へとゆっくり目線を動かすも、生憎寝起き過ぎたのか視界にはボヤがかかっており、部屋自体が暗いのもあってか、目が悪い私には何があるのか見えない。
部屋の電気のリモコンや軽く度の入った眼鏡を探そうにも、私はズボラ故に全てをベッドの上に置いてしまうのだが、自身の寝相が悪く何処かへ行って仕舞う事がしばしば。望み薄で一応手探りで探してみたものの、やはり双方とも見つける事は叶わず、面倒なので後回しにした。
リモコンと眼鏡を探した方とは逆の片方の手で寝ぼけ眼をゴシゴシと擦り、自身の足をじぃっと凝視する。その凝視した足には幾つも滴る透明な雫があった。その光景を何度も見返しもしたが理解する事は遠く及ばず。次第に「夢の中に居るのかな。」と錯覚し始めた私は、足湯の如く部屋の隅々を侵食する温かな液体を踏み付けた。
暫くして、段々暗闇に慣れてきた目はさっきまでかくれんぼをしていた眼鏡を探し出す事に成功。眼鏡を装着してこの光景を再度見た。やっぱり疑い深い。本当に夢なのか、はたまた本当は現実なのか。もう一度良く考えてみたものの、どれも現実味を帯びておらず、逆に言えば現実味を帯び過ぎている。最早現実逃避と言っても過言では無い思考の領域へと辿り着きそうな彼女は、もう考えるのはどうでもいいや、後でなんとかなるでしょう!なんて事ばかりを呑気に考えていた。
着実に悟りへの道を進んでいる内に、目の前にある自室の扉が勢い良く開く。その勢いに驚いたかのように扉の前の水が私の足へと何度か波打ってくる。
「お姉ちゃん!起きて!ボーッとしていないで早くカーテン開けて外見てみ!!」
そう大声で告げるのは私よりも4歳年下の弟、勇斗(ゆうと)だ。今年で中学一年生、背も立派になって...なんて考えている場合じゃない。それまでボーッとしていた私は、本当に急かされなきゃ行けない事なのかと少し文句を吐きながら、弟に言われた通りにカーテンを空け、外の景色を一瞥した。
そこにあるのは、海____?
今宵は満月。それでも月の光は今にも消えそうなくらいに儚過ぎて、そこに水があるという事以外には余り鮮明には見えない。でも、私が住む村は山に面しており、海と見間違えるような物なんて、あっても20分程歩いたところに有る川しか無い。
それでは今、目の前に見えるこの光景は何なのか。ここまで来て、やっと寝惚けている自身の脳味噌をフル回転させる。
山側に面した私の村、20分程歩いた所に有る川、其れらとは関係ない艶々と月の光を反射させる深々とした青を持つ水面____
其れの正体は、海では無かった。
正しくは、少し水に沈んだ私の村だったのだ...。
次回1話、続きません。
ぺぁって思い付いたので暇潰し程度に描きました空想のプロローグで御座います。御楽しみにしないで下さい。
投稿出来るかのテストで適当に暇潰しで書き綴った物語。 秋雀 @Asuzu_4
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