第31話 樹海探索の終わりに


長く続いた樹海探索も今日で終えることにした。

今日を入れて15日間ここで野営をしていたことになる。皆の熟練度もかなり稼げたことでもあるし、そろそろ切り上げてダンジョン都市に向かうことにした。



ステータス

================


名前  シオン

種族  人間

年齢  16


スキル

 戦闘 短剣術☆0 ( 0.64 )

    剣術★2 ( 0.14 ) △0.01

    大剣術★1 ( 0.74 ) △0.02

    盾術☆0 ( 0.30 )


 身体 体力強化★1 ( 0.90 ) △0.01

    頑健強化☆0 ( 0.94 )

    筋力強化★2 ( 0.53 ) △0.02

    器用強化★1 ( 0.63 ) △0.02

    敏捷強化★1 ( 0.98 ) △0.01

    魔力強化☆0 ( 0.23 ) △0.01

    魔抗強化☆0 ( 0.00 )


 特殊 気配感知★2 ( 0.85 ) △0.02

    気配希薄★1 ( 0.02 ) △0.01

    解体★2 ( 0.15 ) △0.01

    並列思考★2 ( 0.20 ) △0.02

    魔法威力☆0 ( 0.77 ) △0.02

    魔力回復速度向上☆0 ( 0.46 ) △0.02

    魔力視☆0 ( 0.01 )

    命中精度☆0 ( 0.96 ) △0.04

    遠見☆0 ( 0.24 )



魔法  生活魔法★2 ( 0.77 ) △0.01

    土魔法★1 ( 0.61 ) △0.03

    水魔法★1 ( 0.50 ) △0.02

    火魔法★1 ( 0.50 ) △0.02

    風魔法★1 ( 0.70 ) △0.03

    氷魔法☆0 ( 0.54 ) △0.02

    雷魔法☆0 ( 0.48 ) △0.02

    回復魔法★1 ( 0.38 ) △0.01

    時空魔法★2 ( 0.10 ) △0.03


加護  転移ランダム特典 金一封

    転移特典     言語理解

    転生ランダム特典 生体掌握網

    転生特典     成長促進  


================



先日、時空魔法が★2に上がった。ずっとチャレンジしてきた小石を近くに転移させることができるようになったのだ。ようやく転移の第一歩を踏み出した感じがした。

今のところ実用的ではなく、小さい容量のものを近場の目に見える範囲にしか飛ばせないが。正直小石程度なら投げるのと大差ないが、鍛錬でのモチベーションは全然違ってきた。この先の成果を想像すると顔がにやけてくる。



ステータス

================


名前  エレノア

種族  人間

年齢  20


スキル

 戦闘 短剣術☆0 ( 0.01 )

    槌術☆0 ( 0.76 ) △0.03

    盾術☆0 ( 0.62 ) △0.02


 身体 体力強化★1 ( 0.00 ) △0.04

    頑健強化★1 ( 0.13 ) △0.04

    筋力強化☆0 ( 0.85 ) △0.02

    器用強化☆0 ( 0.78 ) △0.03

    敏捷強化☆0 ( 0.93 ) △0.03

    魔力強化☆0 ( 0.96 ) △0.02

    魔抗強化☆0 ( 0.62 ) △0.04


 特殊 料理★2 ( 0.21 )

    調合☆0 ( 0.00 )

    良否判定☆0 ( 0.67 ) △0.02

    真偽判定☆0 ( 0.67 ) △0.02

    気配希薄☆0 ( 0.51 ) △0.02

    解体☆0 ( 0.81 ) △0.02

    魔法威力☆0 ( 0.00 )

    魔力回復速度向上★1 ( 0.12 ) △0.02

    魔力視☆0 ( 0.54 ) △0.04


魔法  生活魔法★1 ( 0.07 ) △0.03

    時空魔法☆0 ( 0.79 ) △0.02


加護  生体掌握網 (スレーブ動作中)

    成長促進 (スレーブ動作中)


================



エレノアも★1が新たに3つ増えた。体力強化と頑健強化の熟練度が上がったことで、戦闘でも少し安心感が出てきた。これで少しでも安全になるのなら嬉しいことだ。

そして生活魔法が★1に上がったことで、クリーンが使えるようになったので便利になったはずだ。



ステータス

================


名前  フォノン

種族  獣人 (狐系)

年齢  16


スキル

 戦闘 


 身体 体力強化☆0 ( 0.72 ) △0.02

    頑健強化★1 ( 0.16 ) △0.04

    器用強化☆0 ( 0.31 ) △0.01

    魔力強化★1 ( 0.24 ) △0.04

    魔抗強化☆0 ( 0.78 ) △0.05  


 特殊 気配希薄☆0 ( 0.25 ) △0.01

    解体☆0 ( 0.37 ) △0.01

    並列思考☆0 ( 0.71 ) △0.05

    魔法威力★1 ( 0.04 ) △0.03

    命中精度★1 ( 0.10 ) △0.03

    魔力回復速度向上★1 ( 0.21 ) △0.02

    魔力視☆0 ( 0.78 ) △0.05


魔法  生活魔法☆0 ( 0.50 ) △0.02

    火魔法★1 ( 0.87 ) △0.03

    風魔法☆0 ( 0.76 ) △0.04

    氷魔法☆0 ( 0.69 ) △0.04


加護  生体掌握網 (スレーブ動作中)

    成長促進 (スレーブ動作中)

    火神の祝福


================



フォノンも新たに4つ★1が増えた。ほぼ魔法関係で益々魔法アタッカーとして活躍できそうだ。そして頑健強化が★1になったので、万が一攻撃されても少しは安心できるようになった。どうしても魔法準備中は無防備になりやすいので、少しでも丈夫になれるなら俺も安心できるのだが。



ステータス

================


名前  ミナサリアリリー・ルイーゼ・ファラダム

種族  人間

年齢  17


スキル

 戦闘 短剣術☆0 ( 0.00 )

    剣術★2 ( 0.01 ) △0.05

    大剣術☆0 ( 0.00 )

    槌術☆0 ( 0.00 )

    盾術★1 ( 0.86 ) △0.03


 身体 体力強化★1 ( 0.58 ) △0.03

    頑健強化☆0 ( 0.80 ) △0.05

    筋力強化★1 ( 0.41 ) △0.02

    器用強化☆0 ( 0.69 ) △0.05

    敏捷強化☆0 ( 0.75 ) △0.05

    魔抗強化☆0 ( 0.63 ) △0.04


 特殊 気配感知☆0 ( 0.40 ) △0.03

    気配希薄☆0 ( 0.31 ) △0.02

    解体☆0 ( 0.14 ) △0.01

    魔力視☆0 ( 0.61 ) △0.04

    遠見☆0 ( 0.01 )


魔法  生活魔法☆0 ( 0.56 ) △0.04


加護  生体掌握網 (スレーブ動作中)

    成長促進 (スレーブ動作中)


================



リリーは全体的にはかなり熟練度が上がっている。そして剣術が★2に上がった。前以上に巧みな剣捌きになっているので、また差を広げられたかもしれない。今後立ち合い稽古が困ったことになりそうだ。



◇ ◇ ◇



「今日でここともお別れだと思うと、少し寂しいですね」


フォノンが感慨深そうに言った。ここでの野営も長かったからな。樹海なので制限があるとはいえ、火魔法を思い切り使えた場所だから、ある意味充実していたことだろう。


「先の事は分からないが、もう少し力を付けたら更に奥に進んでみたいな」


「ですよね。西の湖という話なのに、結局湖見れてませんよね」


「そうだな」


与太話の可能性が高いとは思うが、ドラゴンが出たなどと言われる場所には近寄りたくはない。



フォノンとそんな話をしていると気配感知に反応があった。


「7体のオークの集団を見つけたがどうする?」


「良い鍛錬になるから先制攻撃無しでいこう」


リリーが当然とばかりに言ってきた。エレノアを見ると、こちらを見て異存が無いとばかりに頷いてきた。


「分かった。フォノン、魔法で1体だけ倒してくれ」


「分かりました」


うちのパーティの前衛は血気盛んだな。そんなことを思いながらも大剣を握りしめて前に出ていく。



2体同時に棍棒で殴ってきたのを素早く斜め後ろに躱した後に、向かって右側にいるオークの左膝に大剣を叩き込んで破壊した。そして屈みこむように崩れた体勢を見て、続けざまに首に叩き込んだ。もう1体は倒れたオークを顧みることなく、棍棒を降り下ろしてきた。倒れたオークの首に叩き込んでいた大剣で、棍棒を跳ね返し、そのままの勢いで切り返して頭に叩きつけた。


2体を倒した後に周りを確認すると、エレノアは既に1体を倒しており、次の1体を相手にしているところだ。無理をせずに隙を突いて攻撃する姿は危な気ない。

リリーは既に2体とも倒していた。やはり剣術★2の影響は大きいな。前に見たときは、体格では上回るオークを後退りさせていたからな。


オークの魔石を抜き取りながら考えてしまう。

最初に樹海に入った時は、オークの集団相手に苦戦したこともあったのが、今では鍛錬に丁度良いと思えてしまうとは、本当に感慨深いな。



それからも10体前後の集団を狩りながら探索を続けた。何日も探索してきたが、結局上位種に遭遇したのは1回だけだった。俺たちが湖に近づかないようにしていたからか。それとも規模の多い集団は滅多に出ないのか。もしくは別の理由があるのか。それは分からない。



「こいつは・・・」


意識的に小さい声で言いながら足を止めた。


「どうした?」


そんな俺の様子に気付いたのか、同じく声を小さめにリリーが聞いてきた。


「気配感知に1体を捕捉したんだが。・・・これがもしかしてオーガなのか? それとも別の強い敵か」


「強いんですか?」


フォノンも近寄って聞いてきた。


「これまで感じた気配の中ではダントツに強い」


「そこまでですか・・・」


エレノアも心配そうに言った。


これはどうするかな。個人的にはこのまま回れ右して逃げたい。もしかしたら倒せるかもしれないが、犠牲が出る可能性も高いように思う。


「本当に慎重に気配を消すようにして姿だけでも確認してくる。ここで待っててくれないか」


「「はい」」


「私は同行して確認しよう」


リリー1人ならいいか。


「構わないが本当に用心してくれ。俺は正直戦いたくない」


「分かった」



たぶん、これまでで一番気を配って行動したと思う。音にも気を付けた。ゆっくりした歩みながら着実に進んでいく。リリーも同じように後ろに続いている。

怖いので気配感知での位置把握は怠らないようにして進んだその先に見えた。


体長は3mを超えているだろう。青黒い体色の鍛え抜かれた体だ。オークとは違い見た目にはスマートだが、全身鋼のような筋肉に覆われている。


俺はリリーに頷いてから、ゆっくり来た道を戻り出した。


十分に離れてから、それでも気配感知は注視したまま、大きく息を吐きだした。


「あれは無理だ。オークとは格が違う」


俺の率直な意見を言うとリリーが答えた。


「そうだな。あれに襲われると一瞬で薙ぎ払われるイメージが湧いたな」


リリーは少し声を震わせながら呟いた。

それからはエレノアとフォノンに合流するまで、2人は黙って歩いた。



「厳しそうな敵みたいですね」


エレノアが俺たちの様子から察したようだ。


「ああ、あれは止めよう。ちょうどいいから切り上げることにしようか」


「「「はい(了解)」」」



何とも締まらない最後になってしまったが、俺たちにはオーガはまだ早いということだ。いずれ倒したいと思うが、それにはまだまだ鍛えないとダメだな。


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