第17話 間引き
数日間はゴブリン狩りとモウモウ狩りに励み、★1になったスキルの恩恵でかなりの数を稼ぐことができた。これで貯金も貢献度も稼げたんじゃないだろうか。
ステータスも2つが★レベルが成長できた。
ステータス
================
名前 シオン
種族 人間
年齢 16
スキル
戦闘 短剣術☆0 ( 0.60 ) △0.01
剣術★1 ( 0.41 ) △0.03
身体 体力強化★1 ( 0.18 ) △0.01
頑健強化☆0 ( 0.71 ) △0.01
筋力強化★1 ( 0.22 ) △0.03
器用強化☆0 ( 0.71 ) △0.02
敏捷強化★1 ( 0.00 ) △0.03
特殊 気配感知★1 ( 0.27 ) △0.04
気配希薄☆0 ( 0.18 ) △0.03
解体★1 ( 0.21 ) △0.03
並列思考☆0 ( 0.59 ) △0.03
魔法 生活魔法★2 ( 0.02 ) △0.04
土魔法☆0 ( 0.58 ) △0.02
水魔法☆0 ( 0.58 ) △0.02
火魔法☆0 ( 0.58 ) △0.02
風魔法☆0 ( 0.58 ) △0.02
回復魔法☆0 ( 0.28 ) △0.01
時空魔法☆0 ( 0.67 ) △0.04
加護 転移ランダム特典 金一封
転移特典 言語理解
転生ランダム特典 生体掌握網
転生特典 成長促進
================
敏捷強化が★1になり戦闘時の移動速度、回避速度が上がったことで、多対一の状況でも殲滅速度が上がった。これで10体以上でも何とかなりそうか? と言っても無理をするつもりは更々ないのだが。
生活魔法が★2に上がり、もっとも効果があったのはクリーンだ。ココナ村で掛けて貰ったのと同程度の効果は出るようになった。
「シオンさん、お願いというか受けて頂きたい依頼があるのですが、お話を聞いて頂けませんか?」
いつもの報告の後にフェリスさんから、そう切り出された。
そんな難しい話ではなく、東門側の平原ウサギが増えすぎてきたために納品の依頼を受けて間引きしてほしいということだ。増えすぎると溢れた平原ウサギで農作物に被害が出る可能性もあるし、普段は町の近郊には現れないグラスウルフを呼び寄せる危険もあるらしい。
「俺が普段見た感じだと、結構冒険者が平原ウサギ狩りしてませんか?」
森に行くときによく見かけるんだよな、平原で狩りしてるパーティとか。
「普段平原ウサギ狩りをされている冒険者では数が減らしきれてないんです。そのためギルドでは増えすぎたときに間引きのお願いをしております」
「そういうことなら平原ウサギ納品の依頼受けますね。ただ、どのくらいの期間受ければいいんでしょうか?」
「今回は5日間の間引きを計画して、皆さんにお願いしております。シオンさんも5日間大丈夫ですか?」
5日間ぐらいだったらいいかな。別に無償って話でもないし。
「5日間ですね。分かりました」
「よろしくお願い致します」
明日から5日間は平原ウサギ狩りだな。
平原ウサギ狩りか。狩りを思い浮かべて、少し考え付いた事がある。宿屋に帰る前に少し買い物をしていくことにした。
◇ ◇ ◇
東門から出て平原に向かって歩いている。
どこまで数が稼げるか分からないが、前と違ってマジックバッグに収納できるので時間は有効に使えるはずだ。そして今回は昨日買ったショートソードとバックラーを装備している。この装備を買った理由は、短剣よりショートソードのほうが扱いやすいと思ったのと、今後大きい武器は使えない場所もあるかもしれないと思い、盾を使えるようにしたいためだ。
森に近い辺りまで来て気配感知で平原ウサギを探していく。確かに多いな。とりあえず近い位置にいるものから狩っていくことにする。
感知された情報と合わせて注意しながら近寄っていくと、目の前から3体の平原ウサギが飛び掛かってきた。右に避けながら1体はバックラーで流しながら一番右端の1体を斬って殺す。すぐ後ろに向かって、流した1体が態勢を整えて動き出そうとする前に、首元に剣を突き刺した。残り1体も折り返して飛び掛かってきたが、バックラーで叩き落としてから剣で突き刺す。
一旦マジックバックに収納してから、たぶん追加されたんじゃないかと思って下がってステータスの確認をする。
◎取得可能スキルリスト
盾術
予想通りの結果に満足して取得する。これで準備は終わった。見える範囲の平原ウサギを殲滅するべく集団に近づいていく。
これまでゴブリン討伐をしていた時間で平原ウサギを狩っていった。解体する時間が必要なので少し前に切り上げたがそれでも71体狩ることができた。
平原ウサギはここまでで引き上げて、ここからはいつも通りモウモウ狩りをするために北門に移動した。
「シオン、今日は大漁だな。平原ウサギ71体にモウモウ22体か」
今日の納品用の平原ウサギとモウモウを並べていくと、ルイスさんは笑いながら数えていった。
「ちょっと多すぎましたか?」
「気にするような数じゃないぞ。それにお前が持ってきたものは処理がちゃんとされてるから、そんなに時間は掛からん」
俺のだけじゃなく、他にも間引き分多いはずなんだけど平気なのか。まあ俺と違ってプロだからな。この解体場で働いている人たちって、解体★5だったとしても驚かないな。
「よし。査定終わったから報告していいぞ」
ルイスさんから紙を渡され、受付カウンターに向かった。
今日はなかなか盛況なようで、どこも3,4人並んでいるので暫く列に並んで待つことになった。
「平原ウサギとモウモウの納品確認致しました。予想通りの成果です。やはりシオンさんに間引きのお願いをして間違いありませんでした。ありがとうございます」
「出来ることをやっただけなので、そんなに感謝されても逆に困りますよ。それにまだ1日だけですし」
別にボランティアでやってることではないので、過度な感謝は落ち着かない。
「そうですね。でもシオンさんなら残り4日についても心配しておりません」
「はぁ、やれる範囲で頑張ります」
別にギルドのためにやってないからな、自分のためだし。
◇ ◇ ◇
その後4日間は、だいたい初日と同じぐらいの納入数を目標に狩っていった。フェリスさんに報告して今日で平原ウサギの間引きについては終了でいいらしいので明日からはまたゴブリン討伐をやっていく予定だ。ちなみに、今回の間引きについては正式な指名依頼ではないが、昇級の貢献度には少しではあるが加算してもらえるらしいので少し嬉しい。
寝る前にいつもの通りステータスを確認する。
ステータス
================
名前 シオン
種族 人間
年齢 16
スキル
戦闘 短剣術☆0 ( 0.64 ) △0.01
剣術★1 ( 0.51 ) △0.03
大剣術☆0 ( 0.04 ) △0.04
盾術☆0 ( 0.25 ) △0.05
身体 体力強化★1 ( 0.22 ) △0.01
頑健強化☆0 ( 0.76 ) △0.02
筋力強化★1 ( 0.34 ) △0.03
器用強化☆0 ( 0.80 ) △0.03
敏捷強化★1 ( 0.10 ) △0.03
特殊 気配感知★1 ( 0.35 ) △0.02
気配希薄☆0 ( 0.18 )
解体★1 ( 0.37 ) △0.04
並列思考☆0 ( 0.67 ) △0.02
魔法 生活魔法★2 ( 0.06 ) △0.01
土魔法☆0 ( 0.66 ) △0.02
水魔法☆0 ( 0.66 ) △0.02
火魔法☆0 ( 0.66 ) △0.02
風魔法☆0 ( 0.66 ) △0.02
回復魔法☆0 ( 0.28 )
時空魔法☆0 ( 0.83 ) △0.04
加護 転移ランダム特典 金一封
転移特典 言語理解
転生ランダム特典 生体掌握網
転生特典 成長促進
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今日の朝の鍛錬時にスキルが1つ増えた。
大剣術☆0
剣術も熟練度が上がったし、そろそろ剣の扱いも最初に比べたら慣れてきたのではないかと思い、前々から装備したいと思っていた、鋼鉄製のグレートソードを購入した。自分の身長ぐらいの長さの両刃の剣だ。かなり重いので筋力強化の熟練度が上がる前だとまったく使えなかっただろう。それに剣術★1の影響も受けていそうだ。最初に剣を使い始めた頃に比べると使いやすい。
鉄剣に比べると遥かに頑丈そうだが、値段も鉄剣の3倍した。
早速明日のゴブリン狩りから使う予定だが、やりたいようにやるの精神でチャレンジだな。
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