第9話
放課後
珠美「ドーナツドーナツ♪」
嬉しそうにスキップしながら帰り道を歩く
心美「お礼と、お見舞いがメインなんだからな」
ほほえみながら珠美に言う
優希「ドーナツに合うドリンクは何だろうか?」
珠美「いちごミルクー!」元気よく言う
鈴音「いちごミルクはみんな好きだし特に、将くんは大好物だよ」
優しい笑顔で言う
心美「大好物ならお礼にいいね」
他になにか無いか考えながら歩く
珠美「ドーナツ屋さんみっけ!」
キラキラした目で店内を覗く
心美「子供じゃないんだからやめな」
いつもの事だとため息混じりに言う
鈴音「入ろうか」優しく皆を誘う
優希「いい香りー!何にしようかなー」
小走りでドーナツのもとにに向かう
珠美「イ!チ!ゴ!・・チョ!コ!」
色んな味のドーナツに目移りしながら吟味する
優希「あんドーナツもいいな」
キラキラした目で言う
心美「鈴ちゃんと私は保護者かな?」
ほほえみながら言う
鈴音「なら心ちゃんがお母さんだね」
冗談交じりに言う
心美「鈴ちゃんの方がお母さんのように周りを考えて、気遣ってるよ」
真面目な顔で優しく言う
鈴音「そうかな?ありがとう心ちゃん」
かなり嬉しそうな顔でお礼を言う
珠美・優希「鈴ちゃんと心ちゃんは何にするのー」
珠美と優希が、沢山ドーナツを載せたトレーを持ちながら言う
心美「おごりだからってあんなに沢山・・・」
呆れ顔で鈴音の顔を見る
鈴音「お土産で持って帰って皆で食べてもらえそうだから大丈夫だよ」
皆が嬉しそうなのがとても嬉しい鈴音
鈴音「心ちゃんも選びに行こうか」
心美の手を引いて珠美と優希のもとに行く
心美「ドーナツだけで一時間※①だったぞ・・・」
驚きを隠せない顔で言う
鈴音「買いすぎちゃったね」苦笑いをしながら言う
珠美「大富豪・・・」
優希「確かに、毎日のお小遣い※②の3倍だからな・・・」
ここぞとばかりに苦手な算数を得意げに言って見せる
心美「君たちがたくさん買ったからだろ」
申し訳無さそうに鈴音を見る
鈴音「人数が多いと仕方ないよ」
心美「まあ、確かにそうだけど」
ため息をつく
優希「ため息つくとドーナツ美味しくなくなるぞー」
恐る恐る冗談を言う
心美「たしかに・・・あ! 鈴ちゃん!飲み物は奢らせて!」
優希「私も払うよ」
珠美「タマもー」
鈴音「みんなありがとう、お願いするね」
いつも元気で優しい皆を見て嬉しく少し涙目になる
珠美「鈴ちゃんの兄弟達には飲み物何が良いかな?」
スキップしながら考える
心美「凛華ちゃんって飲めないものある?」
鈴音「炭酸飲料やカフェインの入ってるもの以外なら大丈夫だよ」
優希「なら、りんごジュースだな!」
これだと言わんばかりの顔で言う
鈴音「そうだね・・・りんごジュースと、いちごミルクをお願いしていい?」
手を合わせて笑顔で聞く
珠美「任せなさい!」
胸を張り、胸に拳を当て言う
優希「買ってくるから鈴ちゃんは待っててね」
手を振りながら走っていく
※①1時間は3600円
※②高校生まで政府からお小遣いをもらえる
3才〜小学生未満=2分(120円)
小学一年〜三年生=4分(240円)
四年〜六年生=6分(360円)
中学生=10分(600円)
高校生=20分(1200円)
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