第5話
次女
紬木 凛華(つむぎ りんか)2才 4月9日生
お転婆でおしゃまな性格
優真お兄ちゃんに赤ちゃん扱いされるのが嫌いだけど、優真お兄ちゃんは大好き
将矢お兄ちゃんと遊ぶのも大好き、特に膝の上
帰宅
優真「ただいま」
鈴音「お兄ちゃん来て!」怒ったような顔で手を引っ張る
鈴音「見て!」テレビに指を差す
ニュースキャスター「・・・大学の男子生徒が女児誘拐未遂容疑で起訴されたと関係者からの情報があり・・」
凛華「ゆうにーにのがっこうー」
将矢「・・・。」静かにテレビを消す将矢
鈴音「将矢が急に帰ってきて、お兄ちゃんが・・・」
焦って言葉が詰まる
優真「鈴音ちょっとまって」
険しい表情で鈴音と将矢を見る
将矢「りんちゃん、にーにのお部屋で遊ぼうか」
気を使ってくれる
凛華「うん!ぶろっくであそぶー」小走りで部屋に向かう
買い物袋を置き優真は将矢を見て軽くうなずくと将矢もうなずき返す
優真「将矢はなんで帰ったか言ってたか?」話を切り出す
鈴音「私とお兄ちゃんの手伝いをしたくて帰ろうとしたら休んだ子が多くてって」
焦りながら説明する
優真「将矢は他になにか言ってたか?」
色々頭に浮かべながら聞く
鈴音「特に何も行ってなかったけど、表情がいつもと違ったのと・・ニュースでお兄ちゃんの大学が出たから心配で・・・」
少し落ち着いてくる鈴音
優真は大学を中退したことや学校であったことを話してからニュースのことを聞く
鈴音「お兄ちゃんの学校で女児誘拐未遂の逮捕者が出たって言ってた」
優真「あの動画の事か・・・」顔をしかめる
鈴音「知ってるの!?」驚いた顔で聞く
優真「見てはないんだけど・・同時に生徒全員へメッセージが来て、仲継真也が子供に話しかける動画が入ってたのは知ってる」
日暮がメッセージを送信したことは伏せて説明する
鈴音「お兄ちゃんに何かあったのかと思って心配したよ・・」少しホッとする
鈴音「でも、話しかけてただけでしょ?」
優真「完全に見たわけでは無いから分からないけど、多分違う方面で起訴されたんだと」
日暮がハッキングをしたせいなのか考える
鈴音「違う方面って?」
何か分かっているような優真に問うと
優真「もしかしたら・・・政府が絡んでたり・・・」
政府という名前が出て二人とも黙ってしまってると
凛華「ゆうにーにー、けーきはー?」
急に思い出して急いでやってくる
優真「そうだった、ケーキ買ってきましたー」
満面の笑みで袋から取り出し凛華に見せる
凛華「・・・」悩ましい顔でケーキを見る
優真「気に入らなかったのかな?」
凛華「よっちゅしかない・・」悲しげにつぶやく
優真「大丈夫、優にーにのが無いだけだから」
凛華「だめ!みんなたべゆの!」
将矢「一つを将にーにと食べようか」」怒った凛華に呟く
凛華「うん!いっしょにたべゆ!ゆうにーには、れんにーにとたべゆの!」
鈴音「凛ちゃんは優しいねー」にこやかな顔でいう
凛華「りんちゃんは、おねーたんだもん!」
腰に手を当て誇らしげに言う
優真「蓮兎の様子見てくるよ」
ゼリーを持って蓮兎の部屋に行く
優真「蓮兎起きてるかな?」ゆっくり扉を開け話しかける
蓮兎「おきてるよ・・」寝ぼけた顔でいう
優真「お熱は下がったかな?」
体温計で熱を測ると37.7℃だった
蓮兎「おねつある?」心配そうに聞く
優真「少しだけあるねでも、かなり下がってるね 蓮兎がちゃんと寝てたから下がったんだよ」にこやかな顔で悲しげな蓮兎を抱きしめる
蓮兎「おにいちゃんごめんなさい・・」
半べそをかきながら優真に力いっぱい抱きよる
優真「なんで謝るの?」背中をさすりながら言う
蓮兎「ぼくがむだづかいする、わるいこだから・・だから・・いつもおねつが・・」
今にも大泣きしそうな蓮兎
優真「違うよ、蓮兎がお兄ちゃんでいい子だからお熱が出たんだよ」
病院からもらった薬と薬の説明書を見ながら言う
蓮兎「なんでわかるの?」
優真と同じ向きになり薬の説明書を見ながら考える、季節の変わり目には体調を崩すのでいつもどうり説明する
優真「この解熱剤はお熱を下げるお薬だから、たくさんお絵描きしたからお熱出たんだよ」
他にある薬は隠して説明する
蓮兎「いいこだから おねつなの?」
不思議そうに聞く
優真「うん、そうだよ」
心配しなくて大丈夫という顔で言う
優真「ゼリー食べれるかな?」
話を切り替えるのと、食欲があるか確かめるため聞く
蓮兎「すこしおなかすいたー」笑顔になる
優真「桃のゼリーです!」
蓮兎「ももー!たべるー!」
満面の笑みで食べようとしてる時に鈴音が入ってくる
鈴音「ゼリー食べれるようになったんだね、お熱下がったかな?」
蓮兎「おねつ すこしだけになったー」
ゼリーが美味しいのと優真を独り占め出来てるのが嬉しくて満面の笑みで答える
鈴音「お兄ちゃん、蓮くん学校行ってくるね」
優真「行ってらっしゃい、気をつけてね」
蓮兎「いってらっしゃい!」
鈴音は少し羨ましそうな顔で扉を閉める
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