06 住民は赤子?
翌日。
虫の鳴き声で目覚める。
ベッドしかない寝室。
家を出たらジャングルが広がっている。
良かった、と言うべきか。
起床したら日本の自室に戻っていたなんて展開もあり得たから心配だったのだ。
どうやら完全にユートピア・アイランドの世界で暮らしていけるらしい。
よっしゃ!
やるぞ!
張り切ってコンソール前に移動する。
所持ポイント数:30000
家具を揃えるのには5000Pあればいい。
装備を整えるためにも5000P使うとして、あと20000Pはそうだな……住民、増やすか。
住民1人増やすのに20000Pかかる。
残りのを全部使って人手を増やそう。
できることも増えるし話し相手にもなる。
一人は寂しいしな。
コンソールで「住民召喚」を選択。
男or女を問われ、迷わず女。
俺はユートピア・アイランドをゲームとして遊んでいた時も女性キャラ以外作らなかった。
ハーレムは男の夢だろ?
そんなわけで次にするのはキャラの容姿作成である。
目、鼻、口、顔の輪郭、髪型、髪色、身長、体型等、かなり細かく決めることができる。
自分好みの女性にできるってわけだ。
最高かよ。
一時間くらい真剣に悩みながら作り終えた。
身長160センチくらい。色白、細身。
真っ白い長髪。
青い瞳で優しい顔立ち、胸は顔くらいデカい。
性格は温厚で面倒見が良い。
お姉さん系の女性で、マジで嫁にしたい可愛さ。
名前はマシロにした。
コンソールに立体3Dモデルで表示されており、召喚ボタンを押せば住民として迎え入れることができる。
よし、押すぞ。
すると眩いくらいの青い光が輝き、俺は思わず目の前に手をかざす。
ゲームと同じ演出。
さぁ俺の嫁よ、召喚されよ!
…………ん?
「おぎゃぁー! おぎゃぁー!」
コンソール下に布で包まれた赤子がいた。
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