05 コンソール
あった。
ゲームの時と変わっていない。
到着。
ジャングルの中で不自然に開けた土地。
直径5メートルくらいが円状に整備され、地面は芝生っぽい。
その中央には2メートルくらいの石碑がある。
コンソールだ。
ここは安全エリアで、魔物は寄って来ない。
陽が落ちて、夜空に星々があった。
月が二つある。
マジで異世界だな。
コンソールの前に立つ。
すると石碑の表面が波打って、液晶パネルみたいになった。
ーーーーー
所持ポイント数:0
「ポイント還元」
「武具・アイテム作成」
「建築」
「住民召喚」
「スキル取得」
ーーーーー
ゲーム通りのシステム画面がそこにある。
とりあえず魔石の還元を。
麻痺猿から手に入れた魔石はすべて失ったが、大蛇からドロップしたこれ一つの価値の方が高い。
コンソールに近づけると魔石が消失する。
画面右上にあるポイント数が50000になった。
さて、何からしようか。
うーん……まずは無難に拠点作りかな。
めっちゃ疲れたし、心地良く眠れる環境がほしい。
家を作ろう!
一番小規模なのを建てるのに消費するポイントは2000Pだが、馬小屋みたいなやつだ。
お金はあるし今さらそれはない。
中程度にするか。
間取りで行くと1LDK。
建築の項目から選択。
ポイントは10000P消費した。
青い光が輝き、手のひらサイズの家の模型がコンソール下に出現する。
ゲームと一緒だな。
あとはこれを設置したい場所に置くだけでいい。
おっと、その前に拠点の土地を拡大しなきゃな。
じゃなきゃ1LDKなんて大きな家、建てることできない。
ポイントを10000P使い、拠点を直径50メートルまで広げた。
今後の発展を考えたら広ければ広い方がいいからな。
コンソールから離れ、家のミニチュアを地面に置く。
この場所に家を建てますか? というメッセージウィンドウが出てきたのでYESを選択する。
みるみる巨大化する家。
人が入れるサイズにまでなった。
家が簡単に建てられる便利なシステムだ。
中に入ってみる。
家具は一つもない。
コンソールで作成しなきゃならない。
とりあえずベッドだけ作って寝よう。
他のことは明日だ。
つーかコンソールに自分の姿が映っていたのだが、美化されてイケメンになっていた。
誰だよあれ。
俺、ちょーカッコよくなってんじゃん。
さすが異世界召喚された主人公。
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