第136話
フォレストウルフは単体では弱い魔物だけどその習性は群れで襲いかかり自分達より強い魔物でも捕食する厄介な魔物だ。
襲ってきたフォレストウルフを無詠唱でエアカッターを放ち討伐する。
先ほどの遠吠えにより続々とフォレストウルフが現れる。
それを冷静に捌いていく。
次々と倒される仲間の姿を見て恐れをなして立ち去ろうとする個体が現れるが転移魔法で先回りして剣で首と胴を一閃する。
逃げても無駄だと悟ったのかフォレストウルフ達が囲むように動きあっという間に包囲されてしまった。
気配探知で気配を感じ取り死角からの攻撃も必要最低限の動きでかわし剣で斬りつける。
周囲にはフォレストウルフが落とした魔石やドロップ品で山が出来ているがフォレストウルフは途切れることなく現れる。
襲ってくるフォレストウルフの相手をしながらクロードは何かがおかしいと感じていた。
「定期的に巡回して魔物の駆除をしているはずなのに何でここまでの量が・・・」
フォレストウルフの相手をしはじめて数時間ようやっと群れの撃退に成功する。
魔石とドロップ品をアイテムボックスに収納してこの事態の原因を探るために森の奥へと足を踏み入れる。
デザートベアなど出会った魔物を片っ端から倒しつつ進んでいくと魔力の歪みのようなものを感じ取る。
不信に思いそちらに向かうとこの森にいてはいけない魔物と出会う。
頭を3つ持つ地獄の番犬と呼ばれるケルベロスである。
ケルベロスの後ろには鏡のようなものがありそれを守るように陣取っている。
「何でこんなところにケルベロスがいるのやら」
こちらに気が付いたケルベロスが口から火を放ってくる。
放置すれば森林火災にもつながるため初級水魔法であるアクアアローで迎撃する。
魔法が効かないと判断したのかケルベロスが飛びかかってくるが爪と牙を回避してすれ違いざまに首に斬りかかり頭を一つ落とす。
他の頭が憤怒の形相でこちらをにらみつけてくる。
すごい迫力ではあるが気圧されることなく転移魔法で残りの頭も刈り取りにかかる。
怒りに任せた動きは凄くはあるが単調であり何の問題もなくケルベロスを討伐することができた。
「問題はこの鏡みたいなものだけどなんだろう」
しばらく眺めているとその鏡のようなものから魔物が出てきた。
幸い数は多くなく一瞬で制圧することに成功する。
「なるほど。この鏡ようなやつから魔物が出てきていたのか。放置はできないからなんとかしないとね」
端の方の枠の部分を剣で斬りつけてみるとバリンという音と共に鏡のようなものは割れたのであった。
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