49話 おっさんとイタリア 4
人里離れた一軒家にアレッサンドロ達は到着した。
家のドアの外からこう言う。
「依頼の3人連れてきました」
「ありがとう!これで憂さ晴らしと金が入るわ。早く連れてらっしゃい」
歳の頃は30代後半にしか見えないマダムが言った。
「これが依頼の3人だが、後の3人は俺たちが好きにしていいんですね」
「結構よ。この3人は丁重にあっかって無いわね。まぁ下着姿ならここから逃げられないか。ははははは」
「後の3人がどうなるかこの3人の前で好きな様にしなさい。はははは」
「それとこれが残りのお金よ。渡すから確認して」
「ありがとうございます。予定より多い気がしますが?」
「気分がいいからチップよ。とっておいて、まだ貴方達には働いてもらうからね」
「それまで、3人を可愛いがってあげなさい」
「日本女性はアソコも小さいくて狭いらしいから気持ちがいいらしいわよ。私は女だからわからないけど、はは」
「3人はあのガラスのドアのある部屋に閉じ込めておいてちょうだい。残りの3人がどうなるか見てもらいましょう」
綾子達3人は男達に抱えられ、小部屋に軟禁された。
その後、残りの男達に抱えられ3人の女性が運ばれて、部屋の中央にある三つのベッドに一人ずつ投げられ、両手をベッドに縛られて、足の拘束は解かれた。
綾子達は3人何が起こるのか、男性を知らなくてもわかった。
綾子は口に出して叫んだ
「直樹君助けてーーっ!」
その瞬間、直樹に付けている様に言われたネックレスが光輝いた。
『綾子さん!大丈夫?何かあったの。
頭の中で考えると私に伝わるから』
頭の中に直樹の声が聞こえる。
『ローマの観光中に、男達に襲われて、知らない家に連れてこられて、軟禁されてるの』
『アンジェラと2人のボディガードが今、居間のベッドに縛られて男達に恥ずかしい事をされるみたい』
『やばい状態だね、わかったすぐ助けに行くから安心して、誰にも手出しさせないから』
私は綾子さんの座標位置をタブレットで確認し、家の庭に『転移』し、『身体強化』をかけてドアを蹴破り部屋の中に入って行った。
まずベッドの女性3人に襲い掛かり下着をはぎとり、からからだをむさぼるやっら9人を一気に手刀で落とし、9人全員の股間に蹴りを入れ潰しておいた。
「3人とも大丈夫ですか。助けに来るのが遅れすみません」
と誤りながら結ばれた手を解放し、ひとりひとりハグして抱きしめて行った。
その時『ヒール』を掛けて行き古傷まで治して行った。
その時しっかり3人のからだを隅々までチェックしたが、殴られた後や打ち身はあるが骨が折れたりはしていない様で良かった。
それとなく3人ともクレパスを目視と触手で確認したが全員ピタリと閉じて男の体液もついていないので、犯されてはいないかったので安心した。
『それ以外大きな怪我もなさそうだ。
よかった』
3人からか細い声で
「ありがとう…貞操が守られた…あ、今触られたよね」
「年下の男の子に助けられるとは…」
「全部見られた、ど、どうしょう恥ずかしい…なんかあそこを触られた?」
などが聞こえる。
残りの30代くらいの女と2メートル近い大男がひとり残っている。
アンジェラが、私に髪も胸も揺らしながら近寄り、「あの女性は私の元上司で会社の支社長だったリアーナです」
「さては、会社の金を使い込み解雇された恨みでこんな事を…」
「はっ、稼いでやったんだもらうもん貰って何が悪い!私を捨てた事を後悔させるために今回の計画を立てたのさ!戦いはこれからよ」
リアーナはアレッサンドロと自分に何やら呪文をかけ始める。
「闇の力ダークマターよ、私と彼に今その力を与えたまえ!」
「まずい!ダークマターだと、変身されたら皆んなが危ない、庭の奥の山に転移しよう」
すぐにタブレットを呼び出し
「指定範囲結界!指定座標に転移」
私達は裏山にアリーナと男と3人で
転移した。
『キャサリン!イタリアでもダークマターが現れた』
「はははは!彼はノクターナル級で、私が更に上位のアビストレイク級よ、貴方から光エネルギーを感じるけど、私達クラスに敵わないわよ。はははは」
『直樹君!アビストレイク級は更に上位で強さはノクターナル級の10倍くらいだわ。気をつけ!』
『10倍も強いのか…私ひとりでは不安だなぁ…アマテラスを召喚するか』
「アマテラス!召喚」
「およびいただきありがとうございます。使徒様」
「私がアビストレイクと戦うから、アマテラスはノクターナル級と戦ってほしい、大丈夫か?」
「お任せください!ノクターナル級くらいなら一捻りです」
「じゃあ任せてだからね」
「おお、天使様のお出ましか、するとお前は12使徒のひとりだな!なおさらここで始末すれば、シャドウ様にいいご報告が出来る」
「私の名はガザ!こいつはノクターナルロードだ!ただのノクターナル級では無いからな」
そういいながら、ガザは私に戦いを挑んで来た、ガザは一見姿は変わらないが暗黒のオーラが半端無く周りの木々を枯らして行った。
『すごい闇の力だ…あいつの時とは比べものにならないや』
その力は凄まじく身体強化した私はガザの一撃で木々を薙ぎ倒しながら吹き飛ばされた。
「いてて、身体強化してでも痛いや、
ノクターナル級より10倍強いのはほんとの様だ…」
「ふっ、か弱い使徒だね。これなら簡単に片付けられるわね、はははは」
「いえいえそれじゃあ、こちらも本気で行きますか!」
「輝のライフル!」
私の腕は素早く銃身に代わり、ノクターナル級の時よりも数十倍強い生命エネルギーを込めてガザに打ち込んだ。
打ち込んだエネルギー弾はガザの腹部に突き刺さるが、貫通することはなかった。
「痛いじゃ無い私の体に傷をつけるとは、ダークパワーを舐めるな!」
そういいながら体の回復をするガザに向けて、私は生命エネルギーを更に数倍にして同じ腹部に打ち込んだ。
ガザの腹部をエネルギー弾が貫通したた。
「私が負ける…こんなくそガキに!回復が追いつかない」
打ち込んだエネルギー弾の周りからガザの体が消えて行く。
「私の大切な人達を傷付けたお前を許す訳には行かない!おしまいだ」
「お前!私に何をするくそガキが!」
更に、頭に向けて強いエネルギー弾を打ち込込むと、ガザの体はすぐに霧の様に霞んで消えてなくなった。
隣を見ると、アマテラスもノクターナルロードを倒し終えたところだ。
私はアマテラスに礼を言うとすぐに綾子さん達のいる家の前に『転移』して、家の中に入って行った。
「皆さんもう大丈夫です。あいつらは逃げましたが、もう襲ってくる事は無いでしょう」
丁度アンジェラやボディガードの2人も下着をつけ終えていたので声を掛けた。
「あ!すみません。皆さん下着姿を見ちゃいました。ごめんなさい。今車から羽織れるものを持って来ます」
そういいながら車に向かい中からズボンやスカート、ブラウスやジャケットなどを持って帰って来て、皆んなに服を着てもらった。
「すみません。私が私用で側にいなかったばかりに綾子さん達にこんな怖い思いをさせて」
「直樹君!ほんとに怖かったよ」
と泣きながら私に抱きついてくる綾子さん。
自分のボディガードと抱き合う伊藤さんと野田さんの姿も見える。
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