46話 おっさんとイタリア 1
無事ミラノ国際空港に到着した我々は、保安検査を別室にて受けてロビーに出てきた時、
「サキ!こちらです!」
と金髪美人が声をかけてきた。
「私と順子様は何度かお世話になっている我が社のイタリア支部で支社長秘書をしている、アンジェラです」
「皆さん初めまして、私はアンジェラと申します。これから一週間イタリア各地をご案内します」
「忘れ物がなければこちらの手配した車まで行きましょう」
アンジェラに連れられ我々はマイクロバスに乗り込んだ。
サーチをかけたが安全な様だ。
中は14人乗りなので、運転手を入れて
8人なのでゆったりとくつろげる空間だった。
「まずはホテルにご案内して荷物を置いてからお疲れでしょうから、軽くランチをいただきましょう」
とアンジェラがいい車はミラノ市内に向け出発した。
着いたホテルはミラノ駅の前にある五つ星のホテルのワンフロアを貸切にしてある様だ。最上階にある6部屋のスイートルームの中で一番非常階段に近い部屋が私になり、隣りが勅使河原さんの部屋と決まった。
「では1時間後にこの階にあるミーティングルームに皆さんお集まりください」
アンジェラの言葉が合図の様に皆自室に向かう。
私は部屋に入って、一通りサーチを使い、このホテルが安全か確認したが、特別問題は無さそうだ。
私は一足先にミーティングルームに向かい、ウエィターにダブルのエスプレッソを注文した。
『ふぅ…やはり本番のエスプレッソはうまい』
これにグラッパを少し垂らして飲むのが私の好みだ。
20分ほどひとりで過ごしていると、
アンジェラさんが現れた。
「男性は準備が少ないから早いですね、私が一番だと思ったんですが」
「えーと、勅使河原様のボディガードの方ですね。お名前を伺ってもよろしいでしょうか」
「私は山田直樹と申します。まだ18歳で1番年下です。ボディガードと言うか荷物持ちとお考えください」
アンジェラとたわいも無い話しをしていると、勅使河原さんはじめ、面々が現れた。
「皆さんこちらの席でランチを頂きます。どうぞお座りください」
勅使河原さんが先に座り両隣に伊藤さん、野田さんが座り残りの席にアンジェラ含む我々が座る。
「食事の前にこちらが皆様の為にお作りしたトラベラーズチケットです。皆様お受け取りください。また、現金も50万円分をリラに変えてあります」
『懐かしいトラベラーズチケットをまた使う機会があるとは…ユーロじゃ無くリラかよ金額高いのかが分かりづらいなぁ』
「今からランチをいただいた後、一度皆様をモンテナポリオーネ通りまでご案内し、三時間ほど自由行動していただきます。ディナーも行きたい店がありましたら予約いたします」
「勅使河原さん!私が行きたいリストランテが駅の近くにあるので一緒にいきませんか!」
「いいですよ。直樹君には無理を言って付き合ってもらいましたから、行きましょう」
「私達もご一緒してもよろしいかしら」と二人も生きたそうだった。
「庶民の行く店ですがお二人とも大丈夫ですか?」
「日本では中々行く機会がございませんので、ぜひ私達も参加させてください。綾子から焼肉屋さんの話しを聞いて一度私達も連れて行ってほしいと思っていたところでした」
「それでは、アンジェラさん予約をお願いします。店の名前は…」
「人数分予約出来ました。今夜は直樹さんお勧めのリストランテです」
「さあ、それではランチをいただきましょう」
ランチを食べた後、皆んなでモンテナボリオーネへ向かい、各自ウインドウショッピングを時間一杯楽しんだ様だ。私は一応綾子さんのボディガードなので、一緒に店を見て回った。
ショッピング中何度かスリに会うが、私のサーチに引っかかっているので、綾子さんには手が出せない。残念。
夜のディナーも私のお勧めのコートレッタミラネーゼの上にトマトのコンカッセとルッコラを大量に乗せてもらい提供してもらうと、皆んなの歓声が上がって楽しく食事ができた。
ちなみにこの店はティラミスも最高にうまいので食べてもらった。
食後酒に皆んなにリモンチェッロを飲んでもらうと、庶民の酒だと喜んでもらえたまでは良かったのだが、3人共酒に弱いらしく、各自ボディガードに抱えられて部屋まで帰宅した。
私は綾子さんをお姫様抱っこして部屋の前まできたが、さすがに2人で入れるのはやばいと思って、アンジェラさんに鍵を開けてもらい中まで入ってもらう。
私はそっとベッドの布団をめくり、ベッドの上に綾子さんを下ろしたのだが、私の腕に綾子さんが手を絡めて外れ無い。
力技でなんとか外すと、今度は半目を開けて、
「直樹君が私にお酒飲ませた責任とってパジャマに着替えさせて…」
綾子さんが私の手を取りそう言ってまた寝る。
アンジェラさんがそれを聞いて、
「女の子の願いはナイトがかなえる物です。私は部屋の外で待ってますから、着替えさせてから来てくださいね」
そう言ってさっさと部屋を出て行った。
『マジかよ!綾子さんの服脱がして下着姿にして私は、お父さんに怒られ無いよね』
私は覚悟を決めて、綾子さんの着ている服を脱がして下着姿にした。
前世で何度も女性の下着姿や裸を見てきたが、無抵抗の寝ている女性を下着姿にするのは初めてだから息子が反応して固くなってしまう。
その固くなった息子にだらんとタレた綾子さんの手が当たる。
ピクっと動くと、綾子さんの手が跳ねた。
『若いと女性の手を跳ね返すほどピクっくんだ』と思っていると、綾子さんの手が今度は多分本人の意思で私の息子に軽く手を添えられたが、綾子さんは寝息を立てて本気で寝ている。
『気のせいか…意識して触られている気がしたが』
私は、綾子さんの白い肌に黒のいかにも高そうなレースの刺繍が入った大人のランジェリーを付けているので、私はその身体に見入ってしまって、着替えの手が止まってしまう。綾子さんのクレパスがあろう部分が縦に線が滲んでいる。
『なんて綺麗な身体なんだ…いかん…私も濡れてきた』
私は綾子さんの身体を凝視しすぎて息子も限界を迎えていたところを、綾子さんの手が息子を優しくさする。
『だ…ダメだ腰を引かないと…』
私は発車寸前で、腰を引く事に成功した。
『ふぅ、発車すること無く無事パジャマに着替えさせられた』
息子の勢いが収まるまで、ベッドのそばで綾子さんの寝顔を見ながら休み、そっと部屋を出たところにアンジェラさんがニヤニヤしながら待っていた。
「着替えさせてきましたよ…皆んなに内緒でお願いします」
そうアンジェラさんにお願いして部屋に帰った。
「直樹君…帰ったんだ、私の下着姿どう思ったかなぁ…直樹君の触わったけど固くて熱かった…初めて男性の自分の意思で触りました…濡れてたの気づかれたかな…」
そう言って綾子は深い眠りについた。
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