31話 おっさんとドーダマドンナ 2

ドーダマドンナは怒っていた!


仮を作りたく無い彼女はすぐその場で金なりなんらかの方法で対価を支払う事にいつもしている。


若いころ歌や舞台で稼げ無い時はヌードモデルもやった私だ、今更お礼に裸見せろと言われても、躊躇なく脱げるが、最近はお金で解決することがほとんどだ。


『私がドーダマドンナだと知りながら私のSPでさえすぐに対応出来なかったことをわずか数秒で片付け、車の逃げ道まで確保した』 


『さらに私が動かずいると、敵の車の運転手含む全員を眠らせ、車に乗せる』


『さらに車を路肩に寄せて、すいませんでした!と誤り姿を隠した』


『あの素早さ、力…普通じゃ無い…C IAの様な国の機関の人間?ジャパニーズ忍者が本当にいるのかも知れない』


『それにあの完璧なニューヨーク英語』


「私以外で彼の顔や身体的特徴を覚えている物はいるか」


それに対して運転手が答える


「私は一番彼の近く真正面にいました。顔や姿形は良く覚えております」

とディアスと言う運転手が答えた。


「ディアスは急ぎモンタージュをつくり、全員に配布を手配しなさい」


「そして奴を私の前に連れて来なさいあなた達」

「「承知しました!」」全員が大きな声で答えている。


ディアスと呼ばた運転手は


「そっくりなモンタージュを作成します」と答えた。


ディアスはすぐにモンタージュ担当に特徴を告げ良くにたモンタージュを完成させた。


全スタッフに配って身近にいる日本人から彼を知らないか聞き回った。


まだ名古屋に来て数ヶ月、ホテルでのブラック生活の私を知る名古屋や市民などいるはずもない。


「ふう、相変わらずイバショウのウナギはうまいね」


とウナギを食べて気持ちがいい。


また大通りに出て歩いていると、

黒塗りの高級ドイツ車が少し前でハザードをたいて止まる。


バックで私の前まで後部座席が迫って来た。


『今度はなんだ…』身構える私。


ドイツの高級車の後席の窓がじずかに下がる。


「山田君だよね。私、勅使河原よ」


「なんだ、勅使河原さんかびっくりしたよ。いきなり高級車が近づいて来て」


「ごめんなさいね。山田君の姿が見えたから挨拶したくて、後助けていただいたお礼をパパがいいたいって」


「やあ山田君!私は勅使河原淳弥、娘の父親だ、先日娘が暴漢に襲われたところを助けてくれたらしね。ありがとう」


『父親にはなんて話したのだろう?後で勅使河原さんに詳しく聞くか』


「今度時間があれば一度家で食事でもしょうじゃ無いか」


「はい、勅使河原様の時間と都合が合う日があれば一度喜んでお伺いさせていただきます」


「そうかではまた、詳しく日になど娘から連絡させよう、じゃまた」


そういい残し高級車は走り去った。


『全く今日は有名人に会いすぎだよ』


と愚痴りながら歩き出す直樹であった。

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