27話 おっさんと殺人鬼菅原 2

人通りの少ない雑居ビルの裏に着いた私は振り向き彼をみた。


「貴方は老婆から私に伝言があるとおっしゃってましたが」


「はい私の師匠である方から伝言です、いや命令でしょうか?では順にお話しいたします」


「名古屋空港の事件は見事だった、あれはまだ低レベルだがダークマターの力はもっと遥かに強い、目の前の私にすら敵わないだろいう」


「この星は悪意に満ちているその悪意をエネルギーすとする我々は無敵だ」


「光生命体のでる幕ではない。我々のやる事に手を出すなとの事です」


私は黙って話しを聞き覚えた。


「そう言われても、目の前で困っている人がいれば助けたくなるのが人情じゃないですか」


「名古屋空港でも自分にあの2人を助ける力があるから助けたまで」


「それにダークマターも光エネルギーの攻撃を受けると消滅しますよね」


「確かに20や30%ではお前のエネルギーによってダークパワーが分解された様だ」


「だが私レベルのダークマターの使い手になるとそう簡単にはいかないぞ。」


「師匠からは目障りな光生命体の使徒であるお前を始末する様に言われて来た悪く思うなよ!うひひひひ」


舌をペロペロしながら目つきがか人殺しに変わっていく。手には自家製のナイフを持っていた。


少しはなた所で様子を見ていた小川は占い師の相手が気配から犯罪者である事に気づき、躊躇無く助けに入っていき、


「私は警視庁の刑事だ!ナイフを捨てて投降しろ」


手には警棒をもちながらそう言った。


「刑事さん急にでてくると危ないですよ、やつは正気ではありません」


「それにもう何人も殺してるって言ってましたから今1人2人殺しても罪は変わりませんから強気です」


「ふっ人間ふぜいが私をとめるだと!」


やつはダークマターの力を使い姿を月の輪熊を2倍にした様な巨大なモンスターに姿を変え左手で小川刑事を薙ぎ倒した。


小川刑事は隣のビルの壁にめり込み血反吐を吐いて半死状態となってしまった。


私はすぐに小川刑事の元に『転移』し『鑑定』で状態を確認後『ヒール』を3回かけて元通りにしておいた。流れた血は自然回復するしかないらしく、


少しくらくらする様だ。もうそろそろ善行ポイントでハイヒールをもらうか。


「大丈夫ですか、あまり無理しないでください。傷は治しましたが血は戻りません」


「少しくらくらしますか離れた所で休んで見ていてください、なんで傷が治ったか?あれは何だとか後で話します、今はあれを始末する方が先です」


そう言った後すぐにモンスターの前に『転移』して対峙した。

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