第14話 おっさんと東京 2
今日は急遽朝食のスタッフの体調不良(飲みすぎ)の為、私が朝食会場のサービススタッフで働くことになった。
朝の後藤さんからの鬼電怖かったで朝早くから起こされた家族の目が怖いです。
私はすぐに出勤の支度をしてランマル70に乗りホテルに向かった。
自動運転にして、髪をセットしたりと身支度を整える。
「基本的に日本人のお客様が中心ですが近隣のビジネスホテルにお泊りの外国の方もこられます」
「英語やその方の言語が出来る方は率先して対応して来ださい」
メニューはジャパニーズスタイルかアメリカンスタイルがあり、目玉焼きが片面焼きか、両面焼きの確認や飲み物など簡単なことを聞くだけだが、
外国の方は目玉焼きが片面焼きか両面焼き、よく焼きなどこだわりが多い。
前世の私は英会話など出来るはずも無く、良くたまご問題で外国人客ともめた思い出がある。
7時ちょうどにレストランはオープンし沢山のお客様が同時に押しかけた。
私は数組を案内してお客のご要望を完全記憶で把オーダーを通して配膳もオーダーしたものを間違え無く出して行った。
ふと入り口を見るとイタリア人らしい人物2人が朝から
「プロセッコを飲ませろ!」
とイタリア語で騒いでいたので、
プロセッコはこのレストランには無い事を伝えて、私のサービスでスパークリングワインを一杯サービスするよと言うとニャリと笑いながら案内する席についた。
グラスワインを2人にサービスした時
「なんで君のイタリア語はシチリアなまりなんだ?」
と聞かれたので、
「彼女がシチリア出身なんですよ夜な夜な教えていただきましたイタリ語」
って返したら、イタリア人らしい想像をしたのか、またニャリと笑いグラスを私に傾けた。
シチリア出身でデコボコこんび?
それに前世で雑誌で見たことのある顔に似てたので2人の名前を聞いてみたらやっぱりドルチェ&カッパさんだった。
やばいチョー有名人にワイン奢っちゃいましたよ!イタリアの服飾ブランドでお高いです。
ワインのお礼だとサイン入りの黒い布切れを頂いた。これ何に使うの?ふろしき?
ドルチェ&カッパさんが帰って直ぐにフランス人夫婦が現れた。
彼らは和食が食べたいらしく、ウニやいくら丼が食べたいらしい。
何度もお願いされたので和食の厨房にお願いしウニいくら丼を作ってもらいフランス人夫婦に提供できてよかった。
後藤さんから
「直樹君って英語もイタリア語もフランス語もネイティブ級だね何処覚えの?」
「いえ、カタコトで通じてるだけですよ」
まあ転生特典の全言語理解で日本語に聞こえて、しゃべる言葉は相手国の言葉を発する様だけど。
そうこうしてる間に朝食会のサービス時間は終了した。
「お疲れ様でした失礼します」
と私は更衣室で着替えてすぐに、
本日契約予定地の集英不動産に向けてタブレットを呼び出してマップアプリから昨日の座標に
『転移』
慌てていたので、転移先はまたトイレの中だった。
私は歩いて集英不動産に向かった。
「失礼します!本日占いの館のブース契約で参りました鈴木です」
「お待ちしてました。時間ぴったりですね」と言われ担当者におうせに案内された。
集英不動産の応接間にて本契約に必要な準備した書類を提出した。
鈴木アタルの戸籍、現住所など書類にも全く問題無くブース契約できました。
残金の50万円もキャッシュで支払い
OK!
私は占いの館に向かい自分のブースをもう一度確認しつ、今日からこのブースは私の城だ!やったー!
『占いに必要な物なんだろ…見た目とか、水晶玉とかなんか準備するか』
近くの水晶占をされているマダムに水晶の売り場や大体の相場をきいて早速水晶の購入に出かけたが、定休日だったのでまた、明日以降伺うことにしたが残念だよ。
私はまたホテルの敷地内に『転移』して、ランチ営業に向かって行った。
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