第12話 水野真希 2
楽しい時間は過ぎるのが早い、私はだいぶ山田君に気を許した様で、少し家庭環境がみなさんと違う事もお伝えしたが、何がって感じで気にもしないところも素敵と私が思っていると、
「水野さんごめんね、酔っ払って無いの2人だけだから有田さんの車をホテルまで運転してくれる」
「分かりました。運転は得意では無いですがホテルまでなら大丈夫です」
「ほんとごめん!ホテルに着いたら解散だから」
山田君は私に有田さんの車のキーを渡して、先に行って欲しいと言って来た。
「大丈夫?運転できそう」
「はい、これくらい小さい車なら大丈夫です」
「マークIIが小型車って、いつもどんだけ大きな車運転してんの?」
「いつも、運転してもらって後部座席に座ってます」
「そ、そうか、そうだよね女の子だもんね…」
直樹君との楽しい会が終わり、私が先に車でホテルまで出発し、大通りに出た時にそれは起こりました。
山田君が私の車の前で止まり、直ぐに田中さんと後藤さんを連れてこちら来て2人を中に押し込んで彼は危ないから絶対外に出るなと言って前に戻って行った。
異変に気づいた後藤さんが他の3人も起こし状況確認を私にした。
それからの4人の行動は早く、車から降りこちらに向かってくる人達と戦ったていたが、私は彼ら2人に拉致され彼らの車の中で羽交締めに合っていた時だった。
車の天井が光り輝き切り裂かれ山田君が車内に入って来て、私を羽交締めしている方と隣の方を瞬殺し、何故か助手席から羽織る物を私に渡してまた、外に出て行としたので、私は行かないでと彼の手を掴んだ。
落ち着いてから自分を見るとシャツのボタンが弾け飛び下着が丸見えだったので、山田君が羽織る物を私に渡してくれたのだと気づいて顔が赤らんだ。
それから家まで送ってもらう間恥ずかしさを隠すため、ずーっと「助けてくれてありがとう」を繰り返して伝えていたら家に着いてしまった。
勅使河原家の門の前で下ろしてもらいメイドが迎えに来るまで山田君も車の外で待っていてくれ、迎えのメイドに頭を下げて彼は車に乗って行ってしまった。
帰りぎわ「勅使河原さん今日は楽しいかったよ!勅使河原さんが大丈夫でほんとよかった。お疲れ様でした」
『山田君に私の本名言ったっけ?あ!
門に大きく書いてある…』また恥ずかしくて顔が赤らんだ。
それから部屋のベッドの上でひとり寝転がり今日の出来事を思い返している
と顔が何だか火照る私だった。
私には同じ純金の友人が2人いる。
彼女達を含めた10人くらいの女子会を週一でやっているが、会話の内容は…誰が名古家大学の学生と付き合うだの、キスをしただの恋愛の話しが多く男性を好きになった事が無い私には理解できない内容だった。
今なら分かる!私は山田君に恋をしてしまったのだと。助けに来てくれた山田君がすごくかっこよかったのと、いろんな対応が18歳とは思えない配慮の仕方。
また、怖い時に抱きしめられた時に伝わる山田君の鍛えられたからだ…。
私は一般人に恋をしてしまった。
明日お父様に相談しょう。初めて恋をしたことを…
次の日お父様に昨日の件わをお伝えして、山田君と言う一般人の男性に恋をした事を伝えたが、意外にも父の言葉は優しかった。
お前は三女だから生きたい様に自分で決めていいんだよ。
「ただ、その山田君がどう言う人間か確かめる事も兼ねて、今度ランチに誘いなさい、そこで山田君の人となりを確かめなさい」
そうお父様に言われました。
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