第9話 おっさんと歓迎会 3

自動運転の車が大通りに出てすぐにサーチが反応頭の中に


『緊急!緊急!』


キャサリンの声が鳴り響く。


『何が起こったのキャサリン状況を教えてくれ!』


キャサリンからの緊急のお知らせは前回の空港事件で一度経験済みなので、冷静に対応出来た。


『1キロ先で暴走族が一般人狩をしています。1キロ後方でも狩が行われていますこの時代の暴走族は非常に乱暴で危険です。非常に危険です』


『このまま進むと貴方の関係者が危険です』


『身体が完全に同化していない今の貴方では全員を安全に守れません』


『次の路地を左折して回避する事をお勧めします』

キャサリンは強くいいはなった。


この時代の暴走族は過激な奴らが多く、車を壊すわ襲われて大袈裟をする一般人が多数出ていた。


『分かった!すぐ水野さんに知らせよう』


パッシングして前を運転する水野さんに車を止める様こころみる。


水野さんはパッシングの意味がわからいらしく車をそのまま走らせている。


そうこうしている間に曲がるはずの路地を通り越してしまった。


『くそっ!間に合わなかったか…どうする』


くそっ!『前には何人の暴走族がいるんだ』キャサリンに確認した。


『36人です。武器は鉄パイプ、金属バットです、バイク24台、車8台です。彼らはこの地区では乱暴で有名です』


『ここ一か月で30人近くの人が被害に遭ってます。素早く対応して下さい』


私は素早くナビゲートから手動に切り替え車を水野さんの運転する車の前に出し、車を遮り急停車し水野さんが運転する車を急停止して止めた。


水野さんはびっくりした様子で車を急停止した。


「とりあえず水野さんの運転する車は止めたが…」


しかし、暴走族からはもう300m程の距離で我々の存在は彼らに認識されてしまっていた。


『奴らにしたらいいカモがネギしょって来たって感じか』


三車線ある道を塞ぐように暴走族が立ち並びになり待ち伏せし、大きな奇声を放って笑っている様だった。


その中で一番前の白いドイツ車がリーダーの車なのか、その車を守る様にバイクが周りを囲んでいる。


「お!車が二台網に引っかかってら!わっひゃはは」


「おい!俺たちにやらせてくれよ兄貴!わっひゃー」


奴らの中から数人が奇声を上げてこちらに誰を行かすかやりとりするのが見えた。


白いドイツ車の後部座席の窓が空き支持を出している男がこのグループのリーダーのようだ。


私は田中さんの車から、すぐに2人を抱え「水野さん、ごめんちょっと狭いけどこの2人もこの車に乗っけて絶対に何があっでも車から出ないでね」

といながら2人を詰め込んで行った。


「山田君怖いよ!あの人達はなんなの?あんな人達見たことないわ」


『お嬢様が普通に出会う相手じゃないよね…』


「目の前の暴走族が襲って来るんだ、それを私が食い止めるまで危ないから絶対車から出ないでね」


「山田くんひとりでなんとかできるの、私に出来ること何かある大丈夫?怪我しないでね」

水野さんの優しさ言葉ありたいね。


「とりあえず何とかやって見るから、後藤さん達をお願いね」


「分かったから、山田君も怪我しないでね」


族の中から数人がこちらに向かってやって来ている、手には鉄パイプや金属バットを持っている様だった。


私はすぐに田中さんの車の前に出て、

『身体強化』『光の手刀』で自分を強化した。

私の体と左手が光り輝く…さあどっからでもかかって来やがれ。


私はまだ冷静では無かった様で、水野さん達が乗る車に光のバリアーをかける余裕がなかったのが今日1番の失敗だった。

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