第8話 おっさんと歓迎会 2
四天王と再会出来た私はテンションが上がってしまった私は
「山本さん!有田さん!田中さん!お久しぶりです!」
「はあ?山田君に会うの今日が初めてでしょう?」3人共?である。
「あっ四天王を前に緊張してます!
すみません!」
「はじめまして今日からこのホテルにお世話になっている山田直樹です」
「四天王の優秀ぶりを叔父から聞かされていたのでつい挨拶しちゃいました」
ミスった。
「四天王って、面白いやつだなぁ」
「どうせ社長からある事ない事話しをおおげさに吹き込まれてるんだよね僕たち。優しいお兄さんだからよろしくね。怖く無いよ」
ナイスフォロー田中さん。
「俺田中と山本が宴会場で黒服やってるから、宴会場手伝う時にはよろしくね。後藤さんからは凄く優秀って聞いたよ、頑張ってね」
「宴会場には同じ歳頃で、葉山悟ってかわったやってがいるけど気にしないでね」
「私は有田だけど、後藤さんの後輩。レストランでサービスとソムリエをやってるから、よろしくね」
「こいつらみんないい奴だから、俺の弟子である直樹を紹介を兼ねての歓迎会さ」
と後藤さんが私を弟子って言ってくれたよ。嬉しいね。
後藤さんの手に5本の冷えた缶ビールがあり、皆んなに配ってからもちろん未成年の私にも一本手渡された。
「とりあえずお疲れ様!直樹のこれからにカンパイ!」
四天王はプシュって音を立てて缶ビールを開けて飲み始めた。
じゃあ私も頂きますか…んこの缶ビール何処から持って来たの?ひょっとして後藤さんもアイテムボックス持ち?気にしない気にしない。
四天王とで楽しく会話をしてると、水野さんが着替えて現れた。
「着替えに時間がかかり、お待たせしました」
どう見てもチャネルのオートクチュール、バッグはさりげなくヘルメスだったりします。
四天王は水野さんの服装には興味が無い様でスルーですが、育ちが良さそうな雰囲気は感じたみたい。
「それじゃいつもの所へ肉食いに行きますか」
それからすぐに行きつけの焼肉屋に移動する事になり、焼肉屋までは田中さんと有田さんの車で移動する事になった。
私は田中さんの車に後藤さんと3人、みんな飲む気満々だけど普通に車で行くんだね。
この頃って飲酒運転にも寛大だったんだなぁ。
飲酒運転はこの時代でも犯罪です絶対マネしないでね。
ホテルから車で30分程の移動して焼肉屋の駐車場に到着!
懐かしい汚くて、けむりもくもの焼肉釜山に入って行った。
ここのホルモンがめちゃくちゃ美味しいんだ。
少し狭いが6人揃ってテーブルを囲んで生ビールでカンパイ!
ネギタン、カルビ、ロース、ホルモンandホルモンandホルモン…おっさんは更にホルモンふうっ腹いっぱい。
思いのほか水野さんにホルモンが気に入って頂けたらしく焼肉を楽しんでいた。よかったよ。
「水野さんて少し近寄りがたい雰囲気があったから声かけずらかったけど、今日は誘ってよかったよ」
と有田さんが言うと、
「こんなに楽しそうな水野さん見るの初めてだかよな」
と山本さんが相槌を打つ。
「そうそう俺もそう思ってたよ。話し掛けてくるんじゃないわよ的な雰囲気あるからさ」
酔っ払って田中さんも合槌をうつ。
「私って話しかけづらいですか…」
と困った顔で私を見る水野さん。
「いやぁ私は話しかけやすいと思いましたよ最初からね。今日初めてだけど仕事中一緒に楽しく話してましたよ」
とたわいもない会話も弾む。
その後も水野さんの事を有田さんや田中さんが根掘り葉掘り聞くので、水野のさんの素性がバレるといろいろ面倒なので、私が間に入り話しをすり替えた。
「皆さんいい具合に出来上がってますから、そろそろ帰りましょう」
と会計を後藤さんにいちにん「ご馳走様でした」と挨拶して店を出る。
水野さんと『浄化』で酔っていない私以外はへべれけ状態で危なっかしいので、全員に『浄化』を軽く掛けておいた。
私が田中さんの車を水野さんが有田さんの車を運転してそれぞれ帰宅する事にした。
「水野さんごめんね迷惑かけて」
「ううん、今日初めて飲み会ってのに参加できたから楽しかったよ、ありがとう」
水野さんの運転する車の後ろをホテルまで着いて行った。水野さんはホテルまで自転車で通勤してるんだって。
『ナビゲート』ホテルまで自動運転に設定し俺も少し休むか…
ホテルに向かう大通りに出た時事件は起こった。
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