第2話 おっさんと転生 2
その後光の濁流の中を数時間上下左右にぐるぐると流されて最後に大きな滝から滝壺へと一気に落ちていった。
『あぁ!谷底に落ちルウー!』何白メートルを一気に落とされたので一瞬で意識が遠のいて行った。
『うっ…眩しい』意識が目覚めゆっくりと目を開ける。
光輝くモヤから目が覚めると飛行機の窓の外が目に入って来る…
翼に大きなプロペラが回っている…確かに名古屋に向かう『YS11』の機内の中にいた。
『ああ本当に18歳の過去の私に転生したんだ!キャサリンありがとう!』
『頭の中に18年間生きて来た自分の記憶が凄まじ勢いで現世の曖昧だった若い頃の記憶を埋めていった』
『ああ、こんな不安な気持ちでいたんだな今までの18歳の私は。大丈夫だ!今回はおっさんが上手く生きるから』
そう自分にいい聞かせた。
早速この合間に転生特典を確認しておくか。
『ステータスオープン!』
『…ええっ?半透明の液晶出てこないじゃん』
ステータスじゃ無いのか…
『タブレット?』ビコッ!
目の前に半透明の20インチ位のタブレットが現れた。
タブレットには見慣れたインスタントグラムやXXやYahoーマップ。
天気予報アプリ、Googla検索サイト、OUペイアプリ、TikTonnやヤーチュブなど使い慣れたアプリがたくさん並んでいた。
検索サイトは前世から過去情報を探し放題みたいだ。もちろんピッグイベント前には通知も来るらしい。
ビッグイベントは発生一週間前にはイベント通知がメールで来る様だ。
阪神淡路大震災や、リーマンショック、東日本大震災なども検索すると情報が現れた。
これから起こるこれらの事も私が忘れていても発生前に情報がメールでタブレットに届き、教えてくれるらしい。
未来や過去をいくらでも知る事が出来るじゃん!すげー便利だし人助け出来るね。
ちなみに現世の私は手術を何度も行い奇跡的に一命は取り止め、リハビリして日常生活に戻る訓練中らしい。
更にプチギフトとして現世の私も宝くじに当たり、人生をやり直すらしいとキャサリンから聞いた。
頑張れ現世の自分!
また、銀行アプリの銀行名が統廃合される前の東洋銀行の名前でアプリとして存在し残高確認や入出金などアプリ上で出来る様だ。
東洋銀行はこの時代東海地区でNo.1の銀行だね。
私は現世で統合された銀行に残高があるため、その残高が入金されている様だ。
アプリで確認すると1,000万ちょっとあるでは無いですか。
ちなみに銀行アプリから10万円出金すると、目の前に現金があらわれた。
なんと聖徳太子の1万円札!当たり前だがすごい仕様にびっくりした私だった。
さすが宇宙人の科学技術素晴らしい。
なになに、タブレットを起動するには「OK、キャサリン」って言ってから起動するとのこと。なんだかなぁ…
転生特典はと言うと
輝く手刀
『左手が光り輝短剣・長剣・むちの様に変わり、あらゆる物・空間・時間を切り裂く』
輝くライフル
『左手がライフル銃の銃身に変わり生命エネルギーの続く限り打ち続けられる。
光ビームライフルで撃ち抜かれた物体は光の粒子となり、跡形は無くなるり消滅する。消え去るまでにヒールを掛けると消滅は回避される』
輝のバリアー
『貴方や助ける対象を害する物や、思念などあらゆる事から指定する範囲を守る』
すごい!なんか勇者かなんかが持ってそうな特典だね。
一般人の私が使う事ある?
また、第一K銀行に宝くじ当選金額5,000万円の入金済み。
ちなみに第一K銀行もアプリがあり残高を確認すると5,000万円あるではないですか!
ひょっとしてもう金持ち私?
アイテムボックスの内には現世の愛車ランマル70がこの時代のナンバー登録済みで、エネルギー源はアルテミスリンクから送られて来るらしく燃料切れにならないそうだ。魔改造してある。
地味にガソリン代がかからないのは嬉しい。
車検どこ出すの?TOYODAでいいの?
それともBi gモーターズ?あっ!
まだこの時代には無いか。
その他現世で使ってたデジタルカメラやプリンターなど諸々がリストアップされ現れたがその内整理しよう。
株式証券取引アプリやOUペイによるネット通販サイトの支払いが可能で今世や前世の商品をDmazonで購入可能。
私はprime会員だから送料無料かな。
ネットスーパーも使えはるがこちらは現金だけなので使い勝手が悪いようだ。
後で実際にどう届くか試してみよう。
宝くじや公営ギャンブル購入アプリも使えるみたいなので、これも試してみるか。
『これ宝くじの当選場所や番号、競馬の当たり馬券なんかの情報を仕入れれば…』
こっちで稼ぐそか…
それとも転生特典やアプリを使い人助けして、善行ポイントを稼いで地道に生きてるか…迷わず今世は地道に生きることにしよう。
「お兄ちゃん何ぶっぶつ言ってるのもうすぐ名古屋に着くよ!シート直してベルトしてね」
おお中学生の妹だ!懐かしいな、後ろの席が親父と母親がいる。
まだ若いなぁ現世の俺くらいの歳だっけ?
親父は確か10年後癌で死ぬけど、今度は俺が早めに病院に連れていくか、毎年がん検診をうけさせて長生きしてもらおう。
私も親になり父親の苦労が少しは分かった気がするので、今世は食事や旅行に行ったりと仲良くやって親孝行しよう。
妹には「名古屋に着くのが楽しみだからさ嬉しくってついはしゃいじゃったよ」
そう言ってシートを戻してベルトをはめた。
後ろを振り向くと両親が手を繋ぎ目を閉じて祈っている。威厳のある父のこんな姿を見ることが出来て少し嬉しかった。
それからすぐに我々の乗るYS 11は、着陸時に何度か揺れたが無事夕暮れの名古屋空港に我々家族は無事たどり着いたのだった。
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