55歳のおっさん宇宙人が地球に送った使徒12柱の末裔だったらしく転生特典や科学技術のアイテムをもらい18歳から人生やり直す
那古埜ジョー
第1話 おっさんと転生 1
初めて投稿します。
誤字脱字等あると思いますが、優しくご指導お願いいたします。何かありましたらお知らせくださるとありがたいです。
また、登場する人物・屋号など架空のものです。時代にずれもありますがお許しください。
薄暗く湿った古い病院の大部屋から、かろうじて動かせる眼を病室の窓の外に向ける。
どす黒い雨雲が一面に広がり今にも雨が降り出しそうな暗い空が見える。
「全く今の私の気持ちを表した空模様だなあ…」そうつぶやいた。
1年前から身体の調子が悪く、近くの病院で検査をうけるとステージ4の癌に侵されていた。
分かった時には、あちこちに転移し手遅れな状態だと言われ今に至る。
私は18歳で田舎から上京し、叔父のホテルで働き始め、飲食業の楽しさと厳しさを知り、30歳で自分で起業し会社の為に昼夜とはず働き続けた。
一時は100億を売り上げる飲食のグループ企業のトップとして君臨し湯水の様に遊びや仕事に金を使いまくった。
だか信頼していた右腕の役員に騙されて会社を乗っ取られ、それからは何をやっても上手くいかず。
今はもうベッドの上から動けない生活である。
『生まれ変われたら、今度はゆったり、自分の為に生きよう…』
まぶたをゆっくりと閉じると体の深い中心が眩いばかりに光輝きだし体の痛みが激しくのたうちまわり、そのうち意識が遠のいた。
気がつくと光輝く広く天井の高い部屋で私は目が覚めた…
『知らない天井、ここは何処だ…』
「気が付きましたか山田直樹さん」
私の目の前に光のオーラをまとった金髪の美しい女性が一糸纏わぬ姿で立って私の顔を覗いてきた。
「ここは天界でしょうか?私は死んでここへ来たのでしょうか?貴女は神様ですか?」
「いいえ、貴方はまだ生きています。精神生命の一部をここへ転移しました。私は貴方の神をも創造した地球外知的光生命体です」
「私は10億年前に遥か彼方からこのNWR-2020貴方達の言う地球にやって来ました」
「神の創造、生命の創造から人類を創造し、地球を今も見守っている私は貴方の言う創造神なのでしょうね」
「そして今いるここは私の宇宙船の応接間とでもしておきます」
『何で宇宙人が金髪の女性なんだろう?それに日本語を喋ってる』
『ボンキュッボンで、しかも目のやり場に困る…でも大事なところは上も下も光り輝きはっきり見えたいんだなこれが』
「ああ、この体は地球の男性にウケがいいから使っているの、念話なら言葉なんて必要無いわ」
「どう気に入った?このか・ら・だ」
大きな胸を振るわせながら顔に寄って来た。
「私達は精神生命体だから本当はこんな感じ」
人玉みたいな光輝く玉に変わっり、また金髪女性の姿に戻った。
キャサリンいわくひとりずつ光具合が違うらしい。
「考えが分かるんだあの…ところで何で私はここへ連れて来られたのでしょうか?貴女のお名前は?」
「貴方は私が地球に最初に造った知的生命体12柱の末裔で、200年振りに覚醒し私と意思が通じた一柱です。おめでとうございます」
「いつの時代でも12柱の末裔は存在しますが、全ての末裔が覚醒するわけではありません」
「時には500年間1人も覚醒者が現れなかった時もありました」
「逆に一度に4人が同じ国で同時に覚醒し、国を分断して戦った時もありました。いろんなパターンがあります」
「そして、ここ200年で覚醒したのは貴方だけです」
「私達は名前などありませんが、そうですね貴方の記憶の中からキャサリンと言う名前を頂きましょう」
「キャサリンさん覚醒しない末裔はどうなるのですか?」
「ただ普通に人生を終えるだけです。ただ何らかの恩恵は受けています」
「他の人から見たら羨ましい位には。
貴方も一度会社を経営して成功しましたよね」
「私の人選ミスでしょうか?こうなってしまったのは…」
キャサリンは私の話しは聞かず自分の話を進めた。
「覚醒した者はいろいろチカラを欲して中にはローマ帝国で皇帝なった者」
「今でも世界の経済を裏から牛耳る会社をつくった者、あの大国の初代大統領など偉業達成者がたくさんいます」
「覚醒者ではありませんが、最近ではコンピュータをさずけ、基本ソフトウェアの概念を提供したのも私です。12柱のひとりである、マイクロ社の会長に夢でアイデアを提供しました」
「貴方の望みは今の記憶や経験値を残したまま18歳に戻り人生をやり直したい」
「その為に今使っているタブレットのアプリ機能をそのまま使える様にし、出来れば今イメージしている体に成りたいのですね」
「そぅそうです!そう願いました!18歳から人生やり直したいです」
「分かりました。タブレットを持ち歩くのは不便だと思うので」
「ラノベによくある半透明の液晶が目の前にでて情報が見える様にしましょう。我々の科学技術なら簡単なので」
「また、転生特典セットもお付けします」
「転生後タブレットで確認してください。また、貴方達が魔法と呼んでいる技術も我々の科学技術の一つです。その魔法も授けます」
「それから、体はこちらの18歳の貴方のテクノヒューマンドールをベースに、このタブレットのボディメイクアプリから好きに調整してください」
「この中に貴方の精神生命体の一部を入れて転生させます」
「ありがとうございます!では調整をしたいので、時間を少しください。」
そうキャサリンにお願いして、楕円形のガラスの容器に浮いた素っ裸の18歳の自分であろう姿のテクノヒューマンドールをみつめた。
『ガリガリで痩せた体だなぁ…顔も自信無さそうな暗い。息子も小さめか…私だもんな』
私はすぐにタブレットのボディメイクアプリを起動し早急に改造して行く事にした。
『まずは総合格闘技で戦える筋力にして、足を長くして、息子を太く長く…欲張ると良く無いね、顔はニキビ跡を消して…』
『でもうんうんこんなもんか…知能をもう少し上げとくかIQ200。
身長も10センチ程のばして』
あーだこーだやってると時間が経っのは早い。
「まだ時間はありますがボディメイクは終わりましたか?」
「いじりたい部分はまだまだありますが、なんとか終わりました!」
「ではこの身体に幾つか貴方が欲しがりそうな装備をお付けします!」
「アイテムボックス!全言語理解!
身体強化!完全記憶!サーチ!
ヒール!浄化!鑑定!転移!魔法創造!」
「これらは魔法ではありません。アルテミスリンクと言う我々の科学技術を使ったほんの一部の機能です。」
「これらは全てレベルMAXにしてあります。これから善行をつむとポイントが貯まります」
「善行ポイントで林檎アプリストアから新しいアプリの購入も出来ます」
「それでは今から過去の18歳の自分に転生しますが、ここはパラレルワールドなので貴方が幾ら過去を変えても現世の貴方には関係ありません」
「ですから新しい人生を楽しんで下さい」
キャサリンは優しく声をかけ転生スイッチを押した。
『死んで無いなら現世の自分はどうなるのだろう』
考えている間に私の意識が遠のいった。
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