第13話 大福といたずら

 夕飯後に大福を3人で食べた。


 最初に食べたのはダンナ。

 箸で刺して自分のお茶碗へ入れる。

 箸をはずすといい感じ目になっている。


「顔!( ・・)」


 可愛いく出来たようで、得意気に見せる。

 ダンナの口は大きい、小さな大福はすぐに無くなって2階へ行ってしまった。


 次に大福を選んだのは嫁。

 お茶碗に取ってから目を作り、口のところは大福の皮をちょいちょいとめくってアンコを覗かせた。うん、可愛い。


「かおぉ♡( ・◾・)」


「お! 良くできてるなぁ」


 ばあが褒めてくれた。

 ここまでは通常通り。


 しかし昨晩は、ばあが箸を持って大福を見つめていた。

 まさか、まさか、やるのか?

 (´゚ω゚`)やっちゃうのか~?


 絶対にイタズラなどしないばあが確実に顔を作っている。


「ぶふっ あはは ぶぶぶ」


 ばあ、吹き出しながら制作中。

 o(*゚∀゚*)oわくわく

 どんなの出来たの?


「見せない」


 そう言いながら楽しそうに制作中。仕上げは箸を横にして、


「ええーーーーい!!」


 眉? 眉なの? ええいって何? 

 その気合いは何?


「出来た?」


「見せない(パクッ)」


 極上の笑顔で食べた。





 

 4月からじいは別部屋で食べています。

 じいから離れたばあ、ちょっとずつ楽しみだした。

 ♪ヾ(●´∀`●)ノ♪

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る