1ヶ月でXで2回もバズった僕が教える、『バズ返信』の極意

六野みさお

第1話 バズった!

 みなさんはXを使っているでしょうか。そう、もうわかりにくくなっていますが、旧Twitterです。多くのネット小説家たちはXを積極的に使っています。なろうやカクヨムでは自作の更新報告を手軽にXに載せることができます。ですから、ほとんどのXユーザーの小説家たちは、『Xでバズってフォロワーを増やし、自作の初動の底上げをしたい!』と思っているはずです。


 さて、タイトルにもありますように、僕は幸運にも最近Xで連続してバズりました。わずか3週間で、61人だったフォロワーが86人になりました。大手Xユーザーには『しょうもな!』と言われてしまいそうですが、かなり大きな増加です。そこで、今回はその過程を紹介し、なぜ僕がバズることができたのか考えます。


 最初のバズりは8/21でした。ボカロPのカナタ(消費税P)氏が、女子中学生に人気の職業がボカロPになっていることについてXで発言しました。彼は中学生たちはAyase氏やsyudou氏などの大手ボカロPしか見ておらず、実際にはボカロPには変人が多いと主張していました。そこで僕は『柊マグネタイト氏の例もあるだろ』とこれに返信しました。柊マグネタイト氏は『マーシャル・マキシマイザー』で知られる大手ボカロPですが、Xではネタ投稿をする人として知られており、『いいね×1秒の曲を作る企画』や『「まぐ」を返信ごとに倍にする企画』などで最近も話題をかっさらっています。今年は『薩摩ホグワーツ』や『マキシマイカ』といった音MADも大流行しました。これほどのネタ有名Pを知らないボカロファンはいません。ですから女子中学生たちはそれを理解して言っているはずなのです。


 僕はこれを昼休みに発言しました。そして学校が終わってなんとなくXを開くと、なんといいねが41個もついているではありませんか。フォロワーが61人しかいない僕の投稿にいいねが41個もつくなど、普通はありえないことです。僕はこれはバズったにちがいないと思いました。


 僕はこの機会を最大限に利用しようと思いました。そして極端すぎる行動に出たのです。僕は自分にいいねを押した人を全員フォローしました。これはこれだけフォローすれば誰かがフォロバするだろうという打算が原因です。そして、結局フォロワーは76人になりました。15人増えたわけですね。130程度のいいね数を全てフォローしたことに比べるとあまりにも少ないです。要するに効果はあまり見られませんでした。それにこれを続けると、こちらからのフォロー数が際限なく増えてしまいます。これはイメージ的に悪いです。ということで僕はこの作戦はやめました。


 さて、それから少し経ち、僕のフォロワーは自然に増えて83人になりました。そこで2回目のバズりが起きたのです。


 shou氏が2017年のボカロはレベルが高いことについてXで発言しました。そこで僕は2017年のボカロのすごいところをまとめた返信を送りました。2017年のボカロは神話入り2曲をすでに有し、紅白で歌唱される曲が出るなど名作がたくさん誕生しました。おそらくボカロに興味がない人でも17年作品のどれかを1回は聞いたことがあるはずです。このようなことを学校から帰る前に返信したところ、家に帰るといいねが120個もついていました。


 結局このときは、僕は特に何もしませんでした。自己リポストをしてフォロワー向けにバズったことを宣伝し、リツイートした8人をフォローしたくらいです。そしてフォロワーは86人にしかなりませんでした。しかし自然増加で3人増えるということは示されました。


 最終的には501いいねという自己最多のいいねを獲得し、閲覧数も9.3万とX殿堂入りに迫っています。Xですからここから粘るのは厳しいですが、十分に伸びたといえます。


 さて、僕はなぜこんなに伸びたのでしょうか。それは『すでにバズっている投稿に返信した』ということが挙げられます。カナタ氏もshou氏も最初からかなりいいねがついていました。特に自分のフォロワーが少ないうちは、単独で投稿するよりも、多くの人に見られる可能性が高いバズっている投稿を狙って返信するのがバズるための近道であるようです。


 これは小説サイトにもいえることです。人気作に感想とかレビューを書くことは、意外と名前を売ることになる可能性があります。みなさんもぜひ積極的にやってみましょう。

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1ヶ月でXで2回もバズった僕が教える、『バズ返信』の極意 六野みさお @rikunomisao

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