★ニデックの中国戦略の失敗★アップルとテスラも同様だ


まず以下のニュースを読んでほしい。


[トロント 6日 BREAKINGVIEWS] - 中国で米アップル(AAPL.O), opens new tabの人気が低下している。調査会社カウンターポイントによると、今年第1─6週のiPhone販売は前年比24%減少し、ライバルの華為技術(ファーウェイ)の販売が64%増えた。


中国の消費者需要は低迷しているとみられ、アップルをはじめとする米国企業は熾烈な価格競争で利益を圧迫されている。だが、消費者の嗜好(しこう)の変化を踏まえると、米国企業を取り巻く状況は一段と悪化しそうだ。


カウンターポイントによると、アップルは価格面でさまざまなブランドから攻勢を受けており、1月にはiPhoneの値下げという異例の措置に踏み切った。

これは米電気自動車(EV)大手テスラ(TSLA.O), opens new tabの苦境をほうふつとさせる。テスラは中国で値下げを繰り返しているが、国内EV大手、比亜迪(BYD)(002594.SZ), opens new tabに引き離されている。

Reuters Graphics

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  問題は消費者需要の低迷だけではない。中国では国産ブランドを選ぶ消費者が増えている。これは自動車やスマートフォンだけにとどまらない。

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コンサルティング会社マッキンゼーによると、中国のアパレルブランドは2013─21年に市場シェアを10ポイント近く拡大。海外ブランドより国産ブランドを好む消費者の比率は16─22年に2倍近くに上昇した。


国産ブランドを選ぶ理由はお金の節約だけではない。マッキンゼーの調査によると、中国の消費者の半数近くが海外ブランドより国内ブランドの方が「質が高い」と考えており、海外ブランドの方が質が高いとの回答は23%だった。


スポーツ用品大手の安踏体育用品(2020.HK), opens new tabやカフェチェーン大手の瑞幸咖啡(ラッキン・コーヒー)は、中国ではすでに誰でも知るブランドだ。ラッキン・コーヒーの国内店舗数はライバルの米スターバックス(SBUX.O), opens new tabの中国店舗数の2倍を超えている。

中国の消費はいずれ回復し、支出が再開するだろうが、米国ブランドの人気はもう戻らないかもしれない。



( `ー´)ノ

中国政府が中国製品を選択するように国民に圧力をかけているのもある。

ニデックは「利益を度外視した無制限の価格競争」に巻き込まれて撤退に追い込まれたが、米帝国の超一流企業のアップルやテスラでさえも苦戦するこの状況。


やはりニデックの経営の問題ではなく「外部要因」によるものだと考えていい。

ニデックは、車載事業を日欧米へ販路拡大。

インドアフリカに工場を建設中。

戦略的には正しい。イーアスクルにかけた研究開発費は無駄になるまい。

日欧米ならニデックの高品質のモータが評価されるかもしれない。

中国国内に投じた設備投資は無駄になったかもしれないが。


これで中国戦略の失敗の理由は明確となった。

あとは後継者問題だけだ。これが解決すれば株価は1万に向けて上昇する。

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