筆者の24年度の運用計画。配当再投資の方法を変更

従来

「世界分散型」「日本外需株」より配当金を出金して「リスク低減型ETF」へ入金


変更後

「分散」と「外需」でそれぞれ配当再投資を行う。


理由

日本株の投資適格株の分割ラッシュとなっており、

10年に一度の安値で買い集めるチャンスと見る。

従来の「低減」への債権への集的な買付計画を変更し、

リスク資産である株式を徹底的に買い付ける。

24年度に計画していた保守的な運用から積極的な運用へと切り替える。


運用方法


「分散」年間インカムが総額20万円以上

「外需」同40万円以上

いずれも税引き後である。


これを使い、

「分散」→ 中国パンダ、日興エマージングETFなど海外資産をナンピンする。

「外需」→ 5月以降にさらに発表されるであろう外需株(ソニーG、日立製作所、富士フィルム。KDDIなど)を買う。保有銘柄のリバランスも積極的に行う。



1月2月の決算で俺は特に買った銘柄もないのだが、今回の一番の収穫は

配当再投資の方法を変更するきっかけを作ってくれたことだ。

小さなことに思えるかもしれないが、こうして年ごとの運用方法を機動的に変更することによって10年単位の投資パフォーマンスに大きな影響が出るのだ。



参考ニュースの開設


[東京 8日 ロイター] - SMBC日興証券の集計によると、TOPIXを構成する3月決算企業の2024年3月期の通期純利益予想は前年比12.6%増の46兆9237億円で、過去最高を更新するペースとなっている。円安や値上げ、インバウンド需要の回復などが寄与する。



((+_+))「日本株はもう天井だ!! 日本株はまたバブルになってる!!

 日本株は空売りしないと大変なことになるぞ!! 今ならまだ間に合う!!」


と語るのは、

SNSのインフルエンサー(自称証券アナリスト、自称元証券マン、自称元ゴールドマンサックス勤務、自称東大卒、自称元ファンドマネージャー)である。


ここまで筆者共にファンド運用をしていた諸君らならよくわかっている通り、

彼らがたとえ100人集まっても筆者の頭脳に匹敵しない。烏合の衆に価値はない。


例:高橋ダン

※参考までに筆者が高橋ダンの金融偏差値を測定したところ、せいぜい35である。

それ以前に自分のPFを一度も公開したことのないことからペテン師確定である。

【明日は暴落する】【日本株は買い!?】【やっぱり日本株は売るべき!?】

これは日々の値動きを当てる競馬レベルの予想であり、まともな学校を出てない、

つまり教養のないことがすぐにわかってしまう。


たぶんblackさんの方がよほど賢い。なぜなら過去の自分の行いを反省し、人に教えられたことを素直に聞けるからだ。素直さのない人間が俺は一番大嫌いだ。


「俺は賢いんだ」「俺は専門家(自称)なんだ!!」と語る男は、俺と同じ男として定義することすらできないほどの愚図であり、端的に言って生きてる価値すらない。このSNSの馬鹿フルエンサーのとんでも発言の流布によって多くの日本国民が大金を失っているのである。「あおぞら銀行」の不動産担保証券の負債拡大は、まだまだ止まらないだろう。


川崎汽船の決算後の掲示板の様子

「日本株は暴落するからまず川崎汽船から空売りするぞ~~!!」

「くそっ。なんで分割して大幅増配なんだよ!!」

「どうせいつか暴落するに決まってる!! また空売りするぞ!!」


現実は違う。TOPIXベースでみた純利益(EPS。一株益のこと)の平均が明確に切り上がっているのだ。海外投資家の多くはETF単位で日経とトピックスを買ってくる。個別株を運用する我らの出資先企業の決算も電気メーカーを除いて良いものが多かった。増配した銘柄もあるし自社株買いの発表もある(例:三菱商事)

増配した銘柄を空売りするのは自殺行為である。


結論。日経はバブル後の高値を超える準備が整っているが、超えたとしてもバブルではなく「適正価格」である。適正価格なのに売る必要はない。


①決算分析とは何か? 現実を見ることである。

②SNSを参考にするとは何か? 現実を見ないことである。


決算分析を行った後、改めて更新された情報をもとに個別株のPER、PBRを分析する。個別株は指数ETFと違って配当利回りが高く、手数料もなく、株価の上下の幅も大きい。しかも途中で銘柄の入れ替えが可能。アクティブファンドの運用の基本戦術である。個別は面白く、日経暴落時でも逆に上がる銘柄もある。(例:海運企業)


SNSを参考にすると、ほぼ9割の人がSP500とオルカンが最強ということになってしまい、「俺は投資の最適解を手に入れた!! これで一生右肩上がりで資産が増えるぞ!!」と有頂天になり、少しでも買値を下がると「インフルエンサーがもう米株は終わりだと言ってる!!」と言って、一生積み立てると誓ったはずの

SP500を我先に売ってしまう。「かぶまるさん」はETFの積み立ては、

むしろ個別株の運用より難易度が高く素人には運用は不可能とまで言ってる。


①の次元に達することのできる人は賢い人である。

例:○○こういう理由がって、以下を証明し、その考えをもって行動します。

もし間違えた場合は直ちに反省して再び案を考えて実行します。


②の次元の人は、自分の頭で考えることのできない人である。

例:誰かがこう言ってました。みんなやってます。だから私もそうします。

もし間違えたとしても私のせいじゃありません。あの人が悪いんです。


日本の教育機関は先生の言うことに大人しく従い、組織に従順に従う人が賢い生徒だとされるが、その教育の結果が②の愚図を生み出しているのである。

日本の教育システムそのものが、投資家を育てる土台を殺してしまっている。

俺はまず教育システムが間違ってるんじゃないかと考え、高3の時から学校の授業内容を無視して自宅で英語の学習を始めた。結果的に英語が理解できるようになった。


「先生に言われたからそうする」「周りのみんなに合わせる」「人から外れたくない」これを大人になっても繰り返してるようだと、自立思考の脳みそにならない。


【大衆は教養に乏しく自立思考のできない愚民の集まりだ。

 愚民はソビエト共産党によって管理運営されるべきなのだ】

ソビエト連邦 初代 国防人民委員会議 レフ・トロツキーの言葉。

トロツキーは、俺の知る限り歴史上最も頭の良い人のひとりに該当する。


ソ連はすでに滅びたが、その設立当初は世界一の頭脳が集まって建国した

世界最大規模の実験国家だった。あとでソ連の歴史についても書こうと思う。


②とは、量産型のロボットも同様であり俺には全員が同じ人に見える。会社に行っても市役所に行っても薬局に行っても同じ人ばかりを見るが、たまに違う人をみる。

違う人とは、自分の頭で考えられる人だ。


以前にも同じことを書いたが、筆者の投資手法に賛同する読者諸兄らは、投資のリーダーである俺が①の人間であることを見抜いているという点で賢い人の仲間入りを果たしている。結果的に老後破産の危機からすでに逃れることができている人々であり、いわゆる少数の勝ち組である。


そして俺は①の人間が経営しているであろう大企業を見抜く力に長けている。

改めて投資の極意とはメンタルもそうだが人を見抜く力なのだと実感する。

諸君らがリーダーである俺に依存するのは結構なことで、俺もまた①の経営している企業に依存しながらも厳しく経営を監督している立場である。人とは依存する生き物なのだ。ただ、依存する先を間違えると投資では全財産を失うことになる。


なお若菜では①に該当する違う人がいたが、Amazonで違う人は一人もいなかったので記憶に残りようがなかった。500人を超える大所帯だったのだが。


若菜で我々に指示を出してくれる女性マネージャーは賢い人で、朝礼のたびに大演説をするのだが俺は最後まで真剣に聞ける。彼女のように自分の頭で考えて従業員のことを思い、自分の考えた言葉で最後まで話す人を俺は心から賢いと思う。その方は日本語が堪能な中国人であるが、並みの日本人は彼女の頭脳に負けている。


「文章にはその人のすべてが出る」俺の中学の教員(中3の時の女性担任)の言葉だ。このような自由作文にはその人の知性、経験、思想、文章表現能力、その他すべてが明確になる。自分の頭の中身を他人に公開しているのだ。


言葉を話す時も同じだ。馬鹿は馬鹿だが、知性のある人は話し方がまず違う。眼光も違う。俺は社長を見る時にまず目を見る。経歴を見る。社是を知る。歴史を知る。そして、決算説明資料に記載された「表現能力」を重視する。


たとえば表現能力で言えば投資不適格と俺が判断したソフトバンクの孫君は素晴らしい。創造の天才ではあるし人を引き付ける魅力がある。ただし俺は買わないが。


君たちは、資産運用業を通じて「人の本質とは何か」を学んでほしい。

株式の本当の価値は、株価の値段ではなく人の価値なのだと知ってほしい。

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