blackさんのトヨタ1000株の長期保有について

掲示板で投稿規制になるだろうからこちらに書いた。


結論。トヨタが好きで資金力があるなら問題ない。

SBI「優良」日興「保管」にて500株ずつの保持(半分を移管)で大丈夫(^_^)v


blackさんの場合は投資家専門家の委員長と違い、会社での安定した収入があるから

資金確保のためのリバランスは不要となる。給料で新しい株をどんどん買えばいい。


blackさんのPFの資産配分は、1銘柄が50万以内に抑えてあり、

一つの企業の株価がもう上がる見込みがなくなった場合

(企業の成長が止まった、製品シェアが他国の企業に奪われた場合、)

損失を最小限度に抑えられるように設計してある。



ただし、トヨタを長期保有するならば、

以下の覚悟をしてもらう。(;゚ロ゚) この覚悟があるなら大丈夫。


優良と保管の両PFにて1銘柄100万以上の投資になるので

トヨタ保有リスクは長期にわたって存在する。それは、自動車産業の競争だ。


自動車産業は他の産業と違い、たった10%のシェアを取るだけで世界一位になれる。たった1割のシェアで世界の覇権を握れることが何を意味するか。自動車の

競争は産業界で最も苛烈なのだ。今は100年に1度のEVへの転換期を迎えている。

いわば戦国時代だ。


日本の戦国時代を最後に制したのは徳川家康。将として最も優れていた

武田信玄、上杉謙信、織田信長は敗れ去り、政治能力に優れるが将としての

能力が決して優れていたわけではない家康が最後に天下を取る。

彼は純粋な戦闘の能力ではなく政治能力に優れていたことはよく知られている。


東南アジアを初めとする新興国のメーカーが2050年までにトヨタに取って代わる存在になれる可能性が大いにあることを意味するのだよ。今後進国だと甘く見られている、ベトナムやタイの自動車メーカーを俺は最も恐れている。


第二次大戦後、世界一の超大国になった米国は、GM(ゼネラル・モータース)の株を預金代わりに持っておけば毎年配当が得られて安泰だと、誰もがそう言いながら老後の年金代わりにGM株を大量に保持し続けた。


結果、GMやフォードの米国内でのシェアはトヨタ、ホンダ、VW、現代自動車に抜かれてしまい、GM株は長期の低迷を続け、一時期は【無配】になったこともある。


とある米国人の独身女性の例。

ゼネラル・モーターズなら安心だと、貯金をはたいてGM株を1500万買い付け、

それを保持したまま老後を迎えたのだが、老後がたまたま米株低迷期の70年代

だったために配当が得られないばかりか、株が長期の含み損になってしまい、

老後に破産した例が投資の本で紹介されている。


【ただし、この女性の例は全財産をGMにぶっこんだために破産した特異な例だ】

blackさんの場合は、他の株も持ってるから大丈夫。


戦後のアメリカ

「俺たちは世界一だ!! 俺たちの海軍はあの日本帝国海軍を破った!!

 陸軍はドイツを破った!! 俺たちの企業も世界一なんだぁ!!

 俺たちは永遠に世界一の国なんだ!!」


日本

「くそっ。戦争には確かに負けたが、俺たちの魂まで死んだわけじゃない。

 見てろよ鬼畜米国め。俺たちは焼け野原からの出発。俺たちは戦時中に

 戦艦大和や大型空母赤城を作るほどの技術力があったことは事実。

 俺たちはもう戦争をしなくてよい国に生まれ変わったんだから、

 今度は戦争で使っていた全てのエネルギーを、

 世界の人のためになる製品の生産に費やしてやるぞ。

 これから日本は民需に力を入れるんだ」


戦後のアメリカ

「あはははは!! 敗戦国の奴らの車なんて誰が乗るかよ!!

 イエローの作った車はどうせすぐ故障するんだろ。

 何がバイクだ。何がラジオだ。何がテレビだ。こざかしいんだよ。

 白人のまねして工業製品なんて作りやがって。

 おら。日系人。てめえらは敗戦国の移民なんだから道の端っこを歩きやがれ」


結果はどうなったか。日本が昭和の時代に全ては逆転した。


当時世界一のシェアを誇っていたゼロックスのコピー機は、

キャノンやエプソンの複合機に取って代わる。


自動車は言うに及ばず、二輪車はホンダに負け、タイヤでブリジストンに負け、

エアコンデショナーでダイキンに負け、モーターでニデックに負け、小型コンデンサで村田に負け、ゲームソフトとハードで任天堂に負け、アニメではジブリや京都アニメーションに負け、携帯型ラジオ、カラーテレビ、ウォークマンでソニーに負け、


負けた産業の例を詳細に書くと一冊の本ができてしまう。


ようするに、アメリカは工業製品のほとんどで日本に太刀打ちができないのだ。

かつてトランプ大統領が就任式の歳に、

「偉大なるアメリカを取り戻そう!!」

と繰り返し国民に騙ったのは、米国の衰退する製造業を嘆いてのことだった。


米国人のほとんどは、ごく一部のIT産業を除いて米国が世界で優れてる

国だなんて全く思ってないんだなと、俺はトランプの大統領選挙の時に強く思った。


鬼畜米英とはよく言ったものだ。

俺は今でもこいつらに虐殺された日本帝国人民の恨みを忘れてないぞ。

衰退国アメリカ。素晴らしい言葉の響きではないか。


【ざまあみろ。アングロサクソンの鬼畜どもめ。日本を甘く見るからそうなるんだ】



人生100年時代だ。女性の寿命は長い。旦那が死んだ後も君たちは生きるだろう。

みんなより年下の委員長が先に死ぬかも知れない。


ある株を、2050年まで保持すると決めた場合、

今の世界一が、2050年の世界一を保証するものではないことを知って欲しい。

その予兆を一足早く察知するために決算分析をしている。

俺が先に死んだ場合は、代わりに君たちがやってくれ。俺は天国から見てるぞ。


もっとも、blackさんの場合は収入が豊富にあるから「安定」「優良」にてどんどん

新しい株を買いませることから、保有銘柄のリスクなんてそんなに考えることも

ないんだけどね。俺のPF作成の基礎理論が、我々の資金量で計算すると

ひとつの銘柄あたり50万以内だってこと。



漫画「インベスターZ」のエピソードも書いておこう。


戦後、鬼畜米国の爆撃機から放たれた焼夷弾によって焼け野原になった都心の一等地を、投資部のキャプテンが投資部の資金を使って買い付ける旨を部員に語る。


「諸君。東京は見ての通り爆撃で草一つは得てない状態に変わり果ててしまった。だが俺はこう思う。東京は、いつか必ず復興してここにたくさんのビルが立ち並ぶようになる。今底値となっているこの土地を、我々が買い占めるのだ」


部員たちから猛反対が上がる。


「あなたの言うとおりにすればお金儲けはできるのでしょうけど、

 僕たちの親や兄が戦場に駆り出されて死んでいるんです。

 東京でも数えきれないほど多くの人が死んだのに、俺たちが金儲けのために

 焼け野原になった土地を底値で買いあさって金儲けするなど……」


投資部を仕切る若き財前龍五郎は、一括する。


「馬鹿者が!!

 投資の世界において人間らしい感情など持っていては勝てるものも勝てんぞ!!

 金儲けの前では人としての感情など捨ててしまえ!!

 投資をした結果、金が増えるか減るか、どちらかしかないのだ」


漫画(空想)の内容なので買い取った土地の詳細は不明だが、

結果、投資部は丸の内エリアに匹敵するほどの超一等地を手に入れたのだろう。

1980年代のバブルまで保持すれば、買値に対して評価益が100万倍で売れたかもしれない。10万で買った土地が3兆で売れたことだろう。


売らずとも、大企業に土地を貸すだけで毎年50億円くらいの賃料収入になるかもしれないな。


投資で勝つ奴ってのは、性格の悪い奴だ。

俺も性格が悪いことは自覚している。たとえどんなに頭が良くても、

逆に性格がよくて人間らしい奴は負けるようにできてるんだろうな。

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