第20話 コア2


 ダンジョンコアとの話は続く。

『殺してなんぼじゃい!ポイント無くなるまでワシの可愛いドラゴンちゃん達を殺しおってからに!』

「そんなん知るか!エンシェントドラゴンがいるだけでどれだけのポイントが入るんだよ?」

『100000000ポイント』

「それだけあれば十分だろが!」

『もっと強いの召喚して殺してやるからな』

「望むところだ!」

『いや、やっぱりブラックドラゴンちゃんが一番ええんちゃうかな?』

「どっちやねん!」

 アッ、うつってしまった。

『なんやえらいレベルあげしたりますやろ?そろそろやめてくれへんかな?』

「やだね、1000レベルまでもうちょっとなんだから」

 そう後ちょっとで1000レベルに到達する。

『なんや!それならあとの二人はどないすんねん?』

「わかんない。最下層までレベルあげするかもね」

『きぃー!まぁ、それならええわ!あの二人ぶち殺してポイント貯めてやる』

「壊すぞ!」

『ま、待て!やらないから!やらなーい!』

「エンシェントドラゴンがいるだけで一億ポイントあるなら良いじゃないか」

『ワイの夢はポイントぎょーさん稼いで一番のダンジョンをつくることや!お前らが邪魔なんじゃい』

 

「あと2年我慢してくれない?そしたら俺たち帰るからさ」

『2年?なんで2年なんじゃ?』

 俺たちのことを出来るだけ話した。

『わかった!それならしゃーないな!2年の間は我慢してやる』

「ありがとうございます」

『それまでに死なんことやな』

「死にませんよ!そんなこと俺が許さない」

『どうかなー。まぁええわ!約束やからな』

 真っ暗な闇の中から外に出た気がする。

「え?」

 ビックリしたがなんとかなった!気付いたらブラックドラゴンが噛みつき腕が喰われるところだったが首を斬って倒し、噛まれた腕はフルリカバリーで治した。

「あいつ良い性格してるよ」

 それから上に上がっていくと地龍が倒れるところなだった。

「おお。もう地龍も余裕だね」

「まあな!もう少しレベル上げしたいのもあるが下層は水龍なんだろ?だからもしかしたら行けるかもしれないな」

「あはは。まぁ、焦ることないよ」

「飯にしようぜ」

「レイナー!飯にするぞー」

「はい」

「うぉ!いつの間に!」


 飯を食いながらさっきあったことについて喋る。

「てか。チフユはレベル1000近いのかよ!」

「そうだよ。それよりコアが」

「まぁ何もしてこないだろ」

「まあね。でも用心してね」

「まかせろ!」

「うん」


 それから一か月で二人は下層に到達する。

 水龍がブレスを吐き出すのを構えて待ち受けるヨシキはブレスを受け止めてから水流がに斬りかかり倒す。レイナは動き回りながら糸の様なもので散切りにして倒していた。


 俺はたまにコアと話しながらブラックドラゴンを倒しまくる。

『なんや、8年もこっちにいたんかい!』

「そうなんだ。騙されてね」

『悪い奴やなぁ!おっちゃんがしばいたんねん』

「もう死んじゃっていないよ」

『くぅー。でもそんで二十歳になったら帰るんやろ?』

「そうだね」

『悪いことは言わんけどこっちにいたほうがええんやないか?』

「なんで?」

『その母親ゆう奴は飯も与えんと自分に金使っとったんやろ?』

「まあね」

『なら帰ったらまた』

「あははは、そんなことにはならないよ。そのための二十歳だからね」

『あぁ、そういうことかい』

 

 ブラックドラゴンがまた噛み付いている。

 ほんとこんなんじゃ死なないからね!

 『フルリカバリー』

 ブラックドラゴンを倒して、上に上がっていくと水龍と闘っている二人が見える。

 二人とも強くなったなぁ。

「あっ!」

 攻撃を受けたヨシキが逆の壁に足をつきそこから跳ねて水龍に攻撃し倒す。

「へぇ。やるじゃん」

 レイナは危なげなく戦っているな。

 最近は迦糸術なるもので戦っている。

 細い糸で獲物を縛る術らしいが、結構難しいとこぼしていた。


「上あがるぞー!」

「「はい」」

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天童義樹テンドウヨシキ 17歳

レベル 485 職業 勇者

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如月玲奈キサラギレイナ 17才

レベル 496 職業 忍者

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 鑑定で確認したら、二人とももうすぐ500になるではないか!


 二人に話すと嬉しそうに、

「やっと半分かよ!」

「チフユ頭撫でて」

 レイナの頭を撫でてやる。でもこれだけ出来てればいいんじゃないのか?

「レベル上げ止める?」

「なんで?」

「いや、目標は?」

「とりあえず500だったけどさ」

「んじゃ500いったら最下層体験してあとは3人で旅でもしようか?」

「いいねぇ!」

「2年後」

「そう。あと、2年すれば帰れるんだからさ」

 みんなにもまた会わないといけないしな。

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