7章 鉱山甦生編
165 第6章のあらすじ
前回までのヴォイドアウト
村の存亡のため、ダンジョン攻略経験者であるコスタン、ラクモをパーティメンバーに勧誘し、本格的にロランとエリクシルはダンジョン征服に向けて行動し始める。
戦闘経験豊富な3人が村を空ける間、有事に備えてエリクシルの端末を利用して村との通信が行えるよう、携帯型の通信装置の開発も並行することとなる。
装置の完成は3日後で、チャリスが船まで受け取りに来る約束を取り付けた。
一行は第二等級船舶イグリースへの近道を開拓しつつ、道中の錬金素材を採取しながら船へと戻った。
イグリースに到着したコスタンとラクモは、ロランたちの世界である
初めこそ戸惑っていたがすぐに受け入れられ、早くも文明の利器の数々に適応していった。
ダンジョン征服の準備のために、ロランとエリクシルはポートポランで入手したポーションや軟膏の解析を進め、手に入れた錬金素材から回復薬の再現に成功した。
しかし
それでも単体では効果を発揮する回復手段を手に入れることができ、一行は万全な準備のもと、『タロンの悪魔の木』の攻略に取り掛かった。
ダンジョンではエリクシルの支援を受けられないという制限もあったが、経験者達のお陰で順調にダンジョンの攻略を進められた。
『タロンの悪魔の木』は迷宮型で小部屋と通路で構成され、洞の大きさを無視した不思議な空間だった。
攻略経験者の助言のもと、一行は注意深く攻略を進める。
地下1階層の
いずれも強敵であったが、銃の圧倒的な威力を前にボスたちはあっけなく倒される。
ダンジョンで着実に力を付けていくロランの他に、同行していた宇宙アメーバのプニョちゃんにもある変化が訪れる。
プニョちゃんにダンジョンで入手した魔石や素材を与え続けた結果、分け身の生成が可能となる。
それに加えて、プニョちゃんが"生きた錬金装置"として、錬金素材との競合を解消した
そんな時に3階層のボスである
治療には
手術までになんとかプニョちゃんが薬品精製の能力を身に着けることができ、競合を解消した薬品を入手し、奇跡ともいえる治療のおかげで古傷を含めたダメージはたちどころに回復した。
しかしコスタンは、冒険者として本格復帰するために、今まで古傷をかばってできた動きの癖を修正するために、エリクシルの作成したリハビリメニューに取り掛かることになった。
その間ロランとラクモは危険な3階層のボスを避け、魔物の素材や経験値を稼ぐべくダンジョンに潜る。
ようやくロランがレベル2を達成したあと、次にダンジョンに潜った際にある変化に気が付く。
地下1階層であればエリクシルが出現できるようになっていたのだ。
このことから"レベルを上げればそれに応じて深い階層でもエリクシルの支援が受けられる"と仮定した一行は、経験値稼ぎのためのボスマラソンを計画し、ロランの集中的なレベル上げを図る。
3日目、チャリスが船に来る約束をした日。
一行はチャリスを洞窟付近まで迎えに行くと、『タロンの主』と遭遇した。
勝ち目のない魔物の存在にその場にいた全員が死を覚悟したが、エリクシルが対話を図ることでなんとか退けた。
無事にチャリスを船に招待し、小型の通信装置『ミニエリー』をお披露目する。
村に戻ったチャリスとの通信が問題なく行えたところで、途中だったボスマラソンを再開した。
集中的なレベル上げの甲斐もあって、ロランはレベル5を達成し、難易度の高い
一行は征服の大詰めへと入る。
地下4階層では新たな敵、
そしてエリクシルが"黒の聖廟"と名付けた、不思議な構造物からさらに下層へと向かった。
無事に最深部へとたどり着いた一行であったが、そこで発見したダンジョンコアにロランが触れると、突如意識を失いダンジョンの深淵、異形の者と遭遇することとなった。
この世のものとは思えない威圧感と恐怖感に支配され、そのまま深淵に飲み込まれそうになるロランであったが、エリクシルの助けもあり現実に戻ることができた。
あとはダンジョン征服の通例通り、危険なダンジョンコアを破壊し、報酬を得るだけだと思われた。
しかしロランは、当初の計画通り"コアを移植する"と主張する。
すべては世話になったシャイアル村のためであるが、果たして……
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