第14話、魔王の誓い
しかし、昔のあのこが私を生かしたのだ、
『本日よりこの軍隊に配属された、ダーマリアンです』
そう、いつの間にか私たちが約束を叶えるより早く彼は、あの幼かった子はここにきてしまった、
『ダメだ!』
『お願いします、あなたの近くで学びたいんです』
彼は私と親友の軍に入りたいと言ってきた、彼は優秀だったしかしいつも無益に人間は殺さず捕虜にしていたそんな彼を快く思わないものは多かった、私とアルスもそうしていた、だからだろうな、
だから上からは好かれなかった、その頃までただの軍隊長止まりで、
そこからは長かった、何度も戦場で一緒に戦った、私たち3人で、そしてやっと中将になり軍に意見をする立場になった、しかし私たちの意見はとおることはなかった、それどころか、、、、、、
戦いは激しさを増すばかりだった、そして最後の最後に親友は殺され私はこのざまだ、なんて、なんて、
すまないダーマ
『絶対に死なせてはいけない、この人がいなかったら、この作戦は成功しなかった、絶対に死なせてはいけない』
ある懐かしい1人の准将が私を必死で生かそうとしてくれた、そうかれは、私と親友が約束をして破ってしまった子ダーマだった、
『生きてください、ダルメシア中将!死んではいけません!あなたは私と約束しました、必ずそうすると、世界を変えると、約束したではないですか!』
私はその大きな言葉に押され死ぬことができなかった、あれを走馬灯というのかその声は私をゆっくりと上へ上へと押し上げた、
そして意識を取り戻した時には戦争は停戦という結果で終わっていた、
そこから私は徐々に回復した、そして戦果式にて私に大将の座がきた、
『貴公、ダルメシア中将、貴公はこの最後の戦いにて多大な戦果を上げ魔王軍を勝利へ導いたよってその戦果を称え大将の座を与えよう』
私は大将に就任した初日すぐに辞職した、
『ダルメシア様、どうしてやめてしまったのですか、大将ならあなたの意見を広めることだって』
ダルメシアはダーマの顔を見てこう話した、
『ダーマくん、君は今まで通りやりなさい、私はこれから学園を開く私のような考えを持った若者を集めるのだ』
そう、これがかつて英雄と言われ勇者軍を1人で追い詰めた伝説の魔王軍中将ダルメシアが学園を開こうとした理由だった、
『しかし、大将なら』
ダルメシアはダーマの口を押さえつけた、
『いいか、今のこの状況を変えるには1人ではどうにもならん、どんなに権力があろうとどんなに力があろうと、だから私は集めるのだ』
最後の親友の顔は私に任せたようなそんな気がした、和平という道を、
「君は我が学園を、再興してくれるか」
それは全力でやろう、しかし今の僕ではどのみちそれはできない、まず年がそもそも入学に達していない、
この世界に飛び級という制度があるのかわわからないがそれでもまだ時間がかかる、それと、僕はまだこの世界をあまり理解していない、もっと知らなければならない、
そして最後に、僕とこの世界の人間との交流がない、そもそも僕たちと共に共存できるような人格を持ったもの、前世の世界と同じような人間かどうか、
この三つの問題がある、これを達成した時僕はこの学園に入学しよう、
レオンは自分を見つめるダルメシアの前に膝をつく、
「ダルメシア様、僕はまだこの学園に入学することはできません」
「そうか、、、なら、いつなら良いのだ」
この子にもいろんな事情があるのだろう、待てるのはもってあと五年、どれだけの時間を欲す、
全ての問題を解決するには最低で五年は必要だ、それまでこの学園には潰れてもらっては困る、金銭的に援助する方面もあるがそれはこの人には無理だろう、
話を聞く限りだがこの人はそういうのは望まない人だと分かった、だからこそ僕は信用できる彼ならきっと守ってくれる、
「五年、待っていただきたい」
五年、正直厳しいといわざるおえない、しかしワシの人生を賭けた大博打をここでやろう、
ダルメシアが頭を下げているレオンの前にいき決意を固めた、
「わかった、待とう、五年」
「感謝します、ダルメシア様」
ここにレオンは誓いを立てた、立ち上がり今さっき契約を結んだ魔剣を戻した、
「ここに私の魔剣をもう一度おく、僕は必ずこの剣をとりに来る、それまでこの学園を持ち堪えさせてほしい」
レオンは邪魔竜剣、ミカルゲンをもう一度担保としてこの学園に置いた、
『すまないな、ミカあと五年だけ待ってくれ』
レオンはそう言い残しその剣を置いてこの場をさった、最後に学園の門前でダルメシアとレオンは硬く手を握った、
レオンは誓を立てた、この世界を変えると、前世のように人間と魔族が共に手を取り合い共に過ごせる世界を、
そうここから始まる、ここから彼の、、物語が、
『勇者に敗れた最強魔王は別世界に転生して今度は世界を救います、最強魔王の別世界転生』が始まる、
第1章の始まりだ!
そうここからだ、ここから魔王が世界を救う話の始まりだ、
「さて始めよう、この世界を救う」
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