第6話、青の転生
レオンは物売り屋に寄った
「あれは、リゴンか!あっちはナバナ、あれはブウド、メンロ」
特に変わりはないな〜、どれ少し食べてみようかな?
「すみません」
「は〜い」
レオンはお店のおばさんを呼んだ、おばさんは小さな体の僕が見えないようで、僕は少し浮いて見えるとこまで上がった、
「あ〜坊や、どうしたの」
「あの、リゴンください」
レオンは赤い果物をくださいと指を刺した、
「一つ、500だけど大丈夫?」
たか!と少し思ったが、まあ別にいいやと、それをもらおうとした、
「大丈夫、明日また払いにくるよ」
僕はそう言って赤い果物をもらおうとした、
「こら!そんなのダメに決まってるでしょう!」
え!ダメなのなんで?
(はい、前世の世界では後払いが可能でした)
「す、すまない」
そうなのか、この世界はダメなのか、前世の世界では、管理が正確で個人情報の提示すれば後払いができたのに、
仕方ない、ここはまた今度明日にでもお金を得て買いに来ることにしようかな、
少し不機嫌になったが気を取り直して、色々回ろうとすると、後ろから紳士のおじさんが話しかけてくる、
「おいおい、そこの坊や」
この方は、相当の魔力量を持っている、かなりの使いいてだな、私の魔王軍に入れたいくらいだ、分隊長くらいになるだろう、
(魔王軍階級)
魔王 ・魔王軍トップ全ての決定権を持つ最高機関、政権
四天王・魔王の側近魔王に次ぐ決定権をもち政権の副機関
総帥 ・魔王軍の全攻撃命令の決定機関、軍の命令機関
大将・元帥の代わりに最上級任務に当たる最高戦力機関
中将・大将の代わりに中級の任務に当たる中級機関
少将・中将の補佐をし軍隊長を指導する指導機関
准将・分隊、軍隊を管理指導し小将に報告する機関
軍隊長・戦いの時最前線に出て戦いの指示を出すその軍の隊長
分隊長・軍から分かれて少数の中での指示出しをする分隊長
だから、下から二番めだな、それでも普通に強いぞ、
「なんでしょう、ご老人」
老人は驚いた、見た感じまだ本当に幼子のような坊やが自分に丁寧語でそう語りかけるのだ、この時その老人はレオンに何かを感じ取ったかのような感覚を覚えた、
なんだ、この幼い坊やは、このおとなしさといい言葉遣いといい、
「お、おう、もしや、このリゴンが欲しいのかい?」
わしはこの坊やに興味が湧いた、本当は親を呼んで買ってもらうように言うつもりじゃったが、これは逃すわけにはいかない、
老人は心で少し悪い顔をした、
「はい、後払いをお願いしたのですが断られてしまいまして」
ほほ〜このご老人、私に奢ってくれると言うのか、それならお言葉に甘えるとしよう、
前世の世界の常識はもらえるものはもらうのが相手への礼儀となっている、この世界は知らないが、ありがたくいただこう、
レオンは目をキラキラさせ老人が奢ると言うのを図々しくも老人を見つめながら待っている、
お!なんじゃ、この子ものすごいキラキラした瞳をしている、これは間違いない、こやつは逞しく育つ、わしの感が言っている、
ここでこの子に恩を売りわしが育ててやる、
「う〜む、そんなに欲しいなら、わしが買ってやろうか」
どうだ、さりげないこの恩の着せ方、完璧じゃろう、おそらくこの子は『いやいやそんな高価なもの買っていただくにはまいりません』とわしの恩を受け取らないだろう、そこにわしが、『良い良い、お前さんに光るものを感じたからの〜』と、そう言ってわしの英雄伝説が生まれるのじゃ、
そう老人が考えるのとは裏腹に、レオンは待ってましたと言わんばかりにこう答えた、
「ありがたくいただきま」
なんじゃと!わしの恩を真っ向から図々しく受け取らるじゃと!まさかこやつこの程度では恩を感じないと言うことか!なんという子供か、
特に何も考えていない最強魔王のレオン、ただいただけるならいただこうと思っている、ただそれだけなのだが、老人の考えが絡まり、話が進まない、
「待て待て、お主はあれか、嬉しくないのか?」
「?いや、すごく嬉しいですよ」
?なんだ私が喜んでいるのが珍しいのか?まあ確かにリゴン程度でここまで言うのも珍しいのか?
(この世界では、一度断りを入れないものは別にそこまでのものという意味を持つ、今レオンがすぐに『いただきます』と言ったのは全くの反対の意味、つまり、その程度では何にも感じません恩も何もありませんと言う意味になる、)
(もひとつ、この世界の金銭感覚は0、1円が日本円で一円の価値、つまり500は5000円でめちゃめちゃ高価なのだ、そんなものをレオンはその程度では何にも感じません恩も何もありませんと言う意味になる態度をとってしまったのだ)
なんじゃよ、この小僧はこいつは、、、ふん、なかなかやりおるわい、よし!
老人は覚悟を決めると、腰から財布を取り出し、レオンの前に差し出した、
「貴様の好きなものを与えてやる」
どうだ、どんなものでも私が与えてやる、さあ、私の恩を受け取らせてやる、
断りから断らせない、そして君は私の管理下になりなさい、君は私が育てる、
老人はレオンが断りを入れてくるのを待った、
「ありがとうございます、では、ナバナとブウド、とかいただきたいです!」
な、ナンジャと!このガキは!悪魔じゃ、ガキのくせにめちゃめちゃヤバい奴じゃった、
何も考えずにありがとうと言う気持ちをもち老人に言ったつもりだが、なかなか伝わらないものだな〜、
こうなったら、老人はレオンが所望したフルーツを買い与え、特別なところに連れて行こうとする、
「ついてくるのじゃ、坊や」
こやつを手に入れるには並大抵では叶わない、こうなればワシが与えられ最高を与えよう、
老人のやる気がレオンに伝わる、
おー、スゲーいい人だな、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます