第14話穂乃果遊園地にて、瑠璃と恭子登場
遊園地にて。
「お待たせ。」
「穂乃果久しぶりー。」彼女は、甘利恭子。
「西条先輩!」この子は、後輩の田村瑠璃。
「お菓子作って来たよー」
「ゴチ」
「うわー西条先輩ありがとうございます」
「うん、食べてー」
「ねぇ2人とも、相談なんだけど、好きな人が親友と被ったら、2人ならどうする?」
「んー私なら親友取るかな。男はいくらでもいるから。」
「私恋したことないので分からないです、すみません。」
「そっかー、いきなり変な事聞いてごめんね。」
「さては恋してるな。じゃあ…これあげる、ゴム。お菓子のお礼。」
「うわぁ…この人変態です。お礼にそんな物あげるなんて。やばい人です。」
「穂乃果だからあげるのよ。あんたにあげても使い道ないから、あげないわよ。」
「西条先輩、この人殺していいですか?」
瑠璃ちゃんがむっとして言う。
「あは、うん、やっちゃおうか?」
私は笑って言った。
「穂乃果まで…まぁこれは、自衛のためにも必要だから、貰って。」
「あ…うん、ありがと」恭子ちゃんにお礼を言った。
うーん使い道私にはある…のかな。
「瑠璃はうちの学校来るんだよね?」
「甘利先輩、私は、西条先輩の高校に行くと決めているのです。」
「私は、昔白鳥先輩が、わざとお弁当溢された時に、みんなが笑っていて、私怖くて、縮こまってたんです。そしたら、西条先輩がその人に叱ったんです。」
「それを見て、西条先輩のかっこよさに、尊敬したんです。自分は、何も出来ず見て見ぬ振りをした、自分が情けなくて」
「なので、西条先輩に着いていくのです。すみません、甘利先輩。」
「ねぇその話は腐るほど聞いたわよ」恭子ちゃんが呆れるように言う。
「そうですか、何回でも言いますけど」
私は2人のやりとりを黙って見ていた。
「じゃあ結局私だけか、他の人はみんな穂乃果についていくのね。この裏切り者」
「裏切り者じゃないです、私は初めから、西条派です。残念でしたね、甘利先輩」
「ぐぬぬ、この減らず口を黙らせてやる」
恭子ちゃんが瑠璃ちゃんの頬っぺたをつねった。
「助けて下さい〜西条先輩」私に助けを求めた彼女に、話を振ってあげようと思った。
「瑠璃ちゃん、来年私の通ってる高校に来るんだ。じゃあ可愛い後輩が出来るね。ごめんね、恭子ちゃん。」
「はい先輩、来年から一緒です。尊敬する先輩と同じ高校に通えるなんて、瑠璃嬉しいです。」そう彼女は笑顔で言った。
「うーん転校しようかしら?」恭子ちゃんが寂しそうに言った。
「でも、恭子ちゃんにの通ってる高校、凄いレベル高いよね。転校はもったいないよ」私は、心配して言う。
「うん、分かってる、冗談だから。親が許さないでしょうし」
「そんなに寂しいんですか? ならもっと私に優しくしてください。」
「充分優しいですけど? これ以上求めるなんて、恐ろしい子」
恭子ちゃんは、戯けて言う。
「それで、優しいなんて、笑っちゃいますよ。西条先輩の優しさが天使レベルになってしまいます」
瑠璃ちゃんが楽しそうに言う。
「けっ、言うわねぇ。ねぇ助けて穂乃果、瑠璃が私をいじめる」恭子ちゃんが私に抱きついて来て言う。
「2人とも、私に助け求めすぎー。ふふ、でも…2人のやりとり見てほんと癒される。正直、恋愛のことで悩んでて、疲れてたからさ。」私は2人に感謝と悩んでることを伝えた。
「なるほど、西条先輩、恋をしてらっしゃる。その好意を持たれてる男子は、幸運な方ですね。いいな〜私も恋に溺れたい」
「瑠璃だって、見た目はロリで結構可愛らしいわよ。すぐ恋できる感じはするのに、ただ、コミュ力がね。人と交わるの好きじゃないでしょ?」恭子ちゃんがはっきり言う。
「甘利先輩、西条先輩の話中なのに、私の話しをするなんて、どんだけ私のことが好きなんですか! 勘弁してください。」
瑠璃ちゃんが手で制して、恭子ちゃんに言った。
「違うし、じゃあ穂乃果の話に戻すわよ。私は、穂乃果の恋応援することしか出来ないけど、恋が実って、ゴムを使う日が来ること祈ってるから。」恭子ちゃんが私に優しく言う。
「甘利先輩…途中まで言いこと言ってるのに、最後下ネタかますなんて、呆れてしまいます」
「うん、使う日が来ると良いな。そうなるよう、頑張るね」私は笑って言った。
「西条先輩が…甘利先輩のせいで、穢されてしまう。」彼女は驚いたように言う。
「失礼ね。元々穂乃果はこう言うキャラよ。普段猫の皮をかぶってるだけ。乗りのいい少し、えっちな子よ」と彼女が断言するように言う。
「ちょっと、酷いじゃん…そこまで言いますか。」私は苦笑いして言う。
「あわわ…変態が移ってしまいます。西条先輩は、乗りがいいのは、認めますが、私と同じピュアなひとです。甘利先輩のような変態じゃないです。」彼女が私を庇うように言う。
「解き放つのよ、穂乃果。それにしても、あなた、私のこと変態って何回も言うじゃない。完全に名誉毀損ですからね。訴えていい?」恭子ちゃんが言って、私は笑ってしまった。
「はぁ…本当の事ですけど、名誉毀損かぁ。やれやれです。しばらく面倒くさいので、言いません。そろそろ遊園地に来たので、遊びましょう、先輩方」
「うん…そうだね。せっかく来たからぱーと遊ぼ。」私は同意して言う。
「面倒くさいが、なんか気に触るけど、遊ぶことには賛成。」
こうして3人で遊んでリフレッシュ出来た私は、可憐ちゃんと、もう一度話し合いをしようと覚悟した。
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