15話

数日後俺たち三人は理事長室に呼ばれた。


「なぁ、俺納得できないんだけど・・・・」


「なんだよ??」


「どうしたの?」


「苦労したの俺だけだよね?」


「何言ってるの??私は情報もってきたよね」


「俺だって過酷なトレーニングしたぞ」


「シズクはいいけど、

タイガお前は鍛えてただけだろ・・・」


「そんな文句あるならここでまたやるか??

俺の鍛え上げられた筋肉で潰してやるよ!!!」


「スキルの無駄だからやめとく」


「元気じゃの・・・」


理事長が教室に入ってきた。


「待たせてすまなかったの」


「待ったぞおっさん

早く約束通りハンターライセンスをくれ!!」


「慌てな・・・イレギュラーじゃから登録にも時間がかかったんじゃぞ」


そういうと胸ポケットから三枚のカードを取り出した。


「それがハンターライセンスですか??」


「そうじゃよ」


理事長は俺たち三人にカードを渡した。


「これでハンターとしてゲートの行き来やダンジョン攻略ができるのね」


「よっしゃーーーー!!!早速行くかーー!!!!」


「待ちなさい」


理事長がタイガを制止した。


「少し私の小言を聞いていきなさい」


そういうと理事長は静かに話し始めた。


「君たちは素晴らしい才能がある子たちだ。

アカデミーで学ぶことは少なかったかもしれない。

しかし、ハンターとしての志は忘れないでほしい。

1つ ハンターは弱き者を助け己が世界を守るために戦うこと

2つ 己の限界を決めずただ強くなるために精進すること

3つ ハンターは命を懸けて戦うこと

最後に私から

命は懸けて戦うな君たちは宝だ。

死にそうになったり怖くなったときは逃げろ。

心が折れてしまって戦えなくなったら少し休んでまた立ち上がればいい。

生きている限り何度だってチャンスはやってくる。

諦めるんじゃないぞ。」


「はい!!」


「いいこというじゃんおっさん」


「理事長がこんなこと言っていいの・・・・まぁでもその考えは嫌いじゃない」


「それじゃ3人共短い期間だったがアカデミー卒業おめでとう!!」


「「「ありがとうございました!!!」」」


晴れて俺たちは経った数か月でアカデミーを卒業した。

ここからが憧れだったハンターとしての俺の物語の始まりだ。

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