14話
保健室に到着すると誰かが中で話していた。
「待っておったぞ」
「理事長」
「そやつは私が預かろう」
「はい」
俺はそっとガインを下ろして理事長に預けた。
「予想よりも早くクリアしたの。
約束通り三人にはハンターとしての資格を与える」
「ありがとうございます」
本当にこんなんでいいのかって思ってしまうほど時間もかからずに終わってしまった。
理事長は後日また呼ぶからと言って今日は寮に戻ることになった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「目が覚めたかの??」
「あんたは・・・・」
「久しぶりじゃの」
俺はその声の主がだれか気が付き勢いよく起き上がった。
すると次の瞬間顔面と肩に痛みが走った。
「結構な威力で殴られたからしばらくは安静にしなさい」
「何の用ですか・・・・」
「こうでもないと君とは話せないからね」
「俺はあんたとは話をしたくない」
「まぁじじぃの独り言だと思って聞いてくれ。
あの時は私の言葉が足らず嫌な思いをさせてしまってすまなかった。
あの時私は君の才能に見惚れてしまったんじゃ」
「何をいっているんだ」
「君のスキルはハンターにしてはもったいないと感じたんじゃ」
「それはお前の勝手じゃないか」
「そうじゃな
私の身勝手じゃった。
アカデミーの生徒の夢を潰してしまったと後悔している」
「まだつぶれてなんていない・・・俺はハンターになるんだ」
「君の意思はわかった。
ただ私のわがままだが一つ君への道を示したい」
「なんだよ」
「私は君がハンター協会に行くべきだと思っている。
君の能力はわかっている。
相手の情報を知れば知るほど相手の征服権を獲得できる”支配”の名前をもつスキル。
世界を支配できる可能性を秘めたスキルじゃ
だから、一度検討してほしい」
「そんなことのために俺を止めていたのか??」
「そうじゃな」
「あんたが俺の存在を重要視しているのはわかった。
それに俺の能力はハンターには向いていないことも俺自身がよく知っている。
だけど、俺はそんな支配を望むよりもどこまでも自由なハンターにしか興味がないんだ。」
「わかった・・・・・」
俺は無理やり起き上がり部屋をでた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ダメじゃったじゃったか・・・・」
私のスキルは未来の瞳
この瞳で見た未来は今まで変わったことはない。
有望な人材を失うことを恐れて何とかしようとしたが、無理じゃった。
やはり、未来を変えるのは己自身の力でしか出来ないかの。
叶うのであれば皆が明るく過ごす未来を見たいものじゃ。
「さぁ、私もまた未来の子供たちのために努力するかの」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます