12話
数日静かな日常が過ぎって言った。
「どう??」
「進展なし」
あれから何か仕掛けてくると警戒をしていたが、何も起こらなかった。
「そっちはどうだ?」
「こっちは意外と簡単に片付きそうよ」
「え、マジか・・・」
「意外と話の分かる代表だったわ」
「こっちは怪物なんて言われてる男らしくて・・・」
「それは俺のことか??」
後ろを振り返るとやせ細って目が吊り上がった骸骨のような男が立っていた。
「お前がミツルギだな」
「なんだよ・・・」
「1Stの加入を断った理由を聞こう」
「まさかガインか??」
俺を訪ねてくる男に一人だけ心当たりがあった。
「そうだ・・・質問に答えろ」
目に生気が感じられない・・・
「群れるのは嫌いなんだよ」
「そうか・・・・じゃあ消えてくれ」
その声が聞こえた瞬間身体が一瞬で吹き飛ばされる感覚を感じた。
「ミツルギ!!!」
シズクの叫ぶ声が聞こえて吹き飛ばされたことを理解した。
咄嗟に受け身をとろう身構える。
「ウォータードーム!!」
シズクの魔法がクッションになるように俺の背後で発動した。
水で包まれ何とか衝撃はなかった。
「なんだ・・・・お前も敵か??」
ガインはシズクに何かしようとしてた。
「やめろ!!
ソウルイーターーーーー!!!」
「・・・・・・」
地面をけり接近する。
「止まれ」
身体が急に硬直した。
まるで時間が停止しているような感覚だった。
「ひれ伏せろ・・・・」
空中で止まっていた身体が急に地面に叩きつけられる。
「グッハ!」
ガインの言葉の通りに身体が動いていた。
もしかして奴のスキルは言霊なのか?
「頼んわよミツルギ!!」
ガインが俺に集中している間にシズクは颯爽と逃げていた。
「仲間は逃げていったみたいだな」
「いいんだよ。
そのほうが全力を出せるから」
内心は協力してくれんじゃないかと期待してたけどそんな甘くないよな・・・
「魂(ソウル)残量900」
確信はないがやってみるか・・・
俺は耳に指を突っ込み鼓膜を破いた。
痛みは感じないわけではないので、激痛が走った。
「これならどうかな・・・」
「何をしているんだ??」
耳は聞こえていないいが、ガインは何かを話している。
これでスキルは効かないはずだ。
「指よ折れろ」
俺の指先が急に曲がり折れた。
「嘘だろ・・・」
言霊じゃないのか!?
俺は亜空間バックから肉体再生用にストックしていた素材を取り出し肉体を再生した。
「魂(ソウル)残量880」
「再生スキルも使えるのか・・・」
「なんでこんなことをするんだ??」
「君は知らなくていい・・・これは俺の復讐なんだ」
復讐??
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