私は黄金に輝く執筆の神器を手に入れた
執筆活動を開始して早4ヶ月、私は遂に出会ってしまった……黄金に輝く執筆の神器を!
切っ掛けはそう、年末に実家へ帰省した時のことだった。その日、私は父から1本の日本酒を貰った。
家は私も含めて皆あまりお酒は飲まないのだが、どうも付き合いで良い日本酒を貰ってしまったらしく、自分はいらないからとそのまま私に押し付けてきたのだ。まぁ、どちらかと言うと私の方がアルコールは大丈夫な方なので仕方がないのだけれど……。
実家で開けると実家にいる間に飲み干さないといけないので、家に持って帰って飲む事に。……そして。
「なにこれ、美味しい!? え、今の日本酒ってこんな感じになってるの? 飲んだ後のモヤっと感がなくて飲み易いんですけど!」
私もこれまでの人生で日本酒や焼酎を飲んだことはあるのだけれど、あの強烈な「私はアルコールです!」と主張してくる匂いと、飲んだあとのモヤっとした風味(臭み?)が苦手で自ら好き好んで飲む事は無かったのである。
けれど、その日本酒はとても飲み易く、米が原料なのに不思議とフルーティーな風味がしてとても美味しかった。
お酒を飲んでいると何かを食べたくなり、普段は絶対にしないのだが冷凍庫から冷凍パスタを取り出し本日2度目の夕食を摂ることに。
日本酒は美味しくないと思い込んでいたので、夕食時に飲まなかったのが完全に仇になってしまったのだ。その所為で1日中引きこもって積み本を消費し、ほぼ歩くことも無かったその日に2度目の夕食を摂る事になってしまった。
これぞ正に無知は罪ということなのだろう( ̄^ ̄゜)
……そして、そんな美味しいお酒は私を覚醒させた。
パスタを食べ終わった後、ほろ酔い気分で私が思った事は『小説を書きたい』だった。そして私はノートパソコンをパカっと開き小説を書き始める。
すると今までになく筆(キー?)が進むのだ。それはもうダララララララと言った感じで、地の文も会話文もどんどん頭に流れて、リアルタイムで妄想のアニメが流れているような感じだった。
その時私は思った。ポケモンは自分に合った進化条件、例えば石だったり時間帯だったり通信交換だったりで進化する。そして私の進化条件とは……お酒だったのだ!
私はすぐにその日本酒をネットで調べ、自分で購入することを決める。
「えっと、久保田の萬寿……へぇ、2種類あってこっちは特別な奴だったんだぁ。で、値段は……720mlで12,700円……買えるか!! と言うかお父さん何て物貰ってんの!?」
こんなことならもっと大切にちびちび味わって飲めば良かったと後悔しながら、ノーマルタイプの萬寿も調べる。同じ分量で4,000円。12,000円のインパクトから安く見えるが騙されてはいけない、4,000円は十分すぎる程に大金なのだ。
残念ならがこのお酒を自分で購入することは諦め、その後スーパーでガラスコップに入った安い日本酒を買って飲んでみたりしたのだが、ビックリするぐらい美味しくなくて申し訳ないと思いながらも残りは捨ててしまった。アルコールの匂いがキツイし、酸っぱくて飲めなかったのだ。
そして私は日本酒を諦め、他の飲み易いお酒を探し求めたのである。
今このエッセイをお読みの読者様なら薄々気付いてきた頃だろう。そう、私が見つけ出した黄金に輝く執筆の神器とは……『ほろよい シュワビタサワー』である!
これがメチャクチャ美味しい。アルコールの匂いも飲んだ後のモヤっと感も全然せず、最早ただのビタミン系ジュースのようで、けれど飲んでいると商品名通りほろ酔い気分になる。そして執筆がスイスイ進む。
こうして私は食後の執筆時に強い味方が出来たのである。ちなみにこのエッセイもシュワビタでシュワシュワしながら書いている。
毎日沢山の書籍とWEB小説を読みふけり、リングフィットで運動不足を解消し、シュワビタサワーでエネルギーをチャージし、執筆を行う。
私は今、執筆者として完成されたのだ(酔っ払いの戯言
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