第13話 パーティー


 俺のチャンネル登録者数が10万を遥かに超えて50万人突破したので、俺の部屋でパーティーが開かれた。身内だけだけどね。

「やっと入れた」

「玲奈ちゃんお疲れ様」

「うんお疲れ」

 と抱きしめてくる。

“ピーピピー”

 ホイッスルを持ったマネージャーが飛んできて引き剥がそうとするが玲奈ちゃんのほうが力が強い。

 ピヒー!

 ホイッスルにも力が入らない様だ。

「玲奈ちゃんマズイよ?社長も来てるからね」

「分かった」

「やっと離れた!ほんとにもう!」

「べー」

 本当にもう、二人とも仲がいいのか悪いのか。

 

「さぁ。今日はお祝いよ!楽しまなくちゃね」

「はい!」

「「「「カンパーイ」」」」

「それにしてもうちに入ってくれてほんと助かったわ」

「いまやうちの看板タレントですからね」

「しかも、玲奈まではいってくれてうちはウハウハよ」

「それは…認めますけどね」

「ほら千冬は食べて食べて!」

「こ、こんなに良いんですかね?」

「いいのよ!これからもっと美味しいもの食べるのよ?」

「俺は一日3食食べれるだけで満足ですから」

「もう!おやつも食べてさ、今まで食べれなかった分まで食べて幸せになるの!」

「私と」

「ちがーうでしょ」

「がルル」

 二人が言い争ってるがなんだか楽しいな!

「俺はちゃんと食べますし、これからも頑張ります」

「そうね!それで良いと思うわよ!」

「私がきっちりサポートするからね」

「のちに私と結婚」

「しなーい!まだ早い」

「あははは」


 パーティーも終わり一人になる。

 これでよかったんだ、最低な親とも離れられて。楽しく暮らせるんだな。


 次の日は冒険者ギルドで、また天童とあった。

「よう千冬朝からたいへんだな」

「おはよう天童。大変じゃないさ」

「そっか。俺も冒険者になったから今から行くんだ」

「こんな朝から?まだ人も少ないよ?」

「だから良いんじゃないか!レベル上げにはバッチリだろ」

「考えることは一緒だね、でもここのモンスター弱いよ?」

「お前に比べたら弱いだろうけど俺はわからないからな」

「あ、そっか、頑張ってね」

「おう!お前もな!」

 グータッチして別れると、天童はダンジョンへと入っていった。


 一時間後に俺も入っていく。

 ゆっくりと歩くスピードでモンスターを倒して行く。

 30階層へきたところで、へとへとの天童に出会った。

「ハハッ。それなりに強いと思うぞこのダンジョン」

「そうか?まぁ。休んどいてよ、俺が先に行ってくるから」

「おう、頑張れよ」

「あぁ、がんばるよ」

 扉を開けるとレッドドラゴン、なるべく殺さないように加減しても一撃だから避けまくると最後に一撃でいれてドロップ品を回収して上に戻る。

「これでいいですか?」

「まってねチェックするから」

 動画を見たマネージャーはオッケーを出してくれた。

 今までで一番よかったらしい。

 時間をかけた甲斐があったな。


 それから天童が帰るまで待っていたが何故か天童が帰ってこないと思ったらボロボロになって帰ってきた。

「おい天童?どうかしたのか?」

「レッドドラゴンにあっとうされてな、あんなに強いもんなんだな」

「そうか?あれそこまで強くないぞ?」

「…お前がやたらと強いだけだぞ?」

「そうなのか。ごめんな天童」

 居た堪れない気持ちになった。

りそんなことより、大丈夫じゃなさそうなので回復してやる。

「ありがとう。やっぱりまだまだだな」

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