第27話 店内移動開始
一方レジとは逆側にあるブックスタンドの傍らで週刊誌を整理していた皓(しろ)を見つけたお兄ちゃんも、負けずに大声を上げた。
「おいっ、こっちにもべっぴんさんがいるぜ」
2人の声に誘われて、メンバーがそれぞれに動き始めた。レジに向かう4人、ブックスタンドに向かう3人、そしてトイレに向かう1人。
レジで大声を上げたのが、どうやらグループのボスのようだ。そしてブックスタンドにメンバーの1人。合わせて10人。
店内のトイレでは、どうやら涅(くろ)が清掃を行っているようである。トイレの入口手前に『ただいま清掃中』の黄色の看板を立てて、客に知らせている。
煙草を咥えながらトイレに向かった狂犬顔のお兄ちゃん、清掃中の看板を眺めたが、軽く蹴り飛ばしてトイレに向かう。
店内のトイレは、小用専用の男性用と男女共用の2つが設置されている。狂犬兄、少し開いている男性用のドアを掴み無造作に開ける。
中では、涅(くろ)が小便器に、ホースを使い水を流しているところであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます