第23話 レジの美少女

 たぶん年齢は16~20歳位に見える。まだ高校生かもしれない。身長は160cm位だろうか、顔は美しいし、まるでアイドルのように可愛い。


 目が大きく、小さな鼻、ぷっくらした桜色の唇、顔は小さく首が長い。髪はストレートの長髪。プロポーションはモデル並みだ。


 鯨のジャーキーと鯨水の支払いを終えたのに、まだレジの女の子の顔に見とれたまま、呆然と立ち尽くしている。


 「おい、何やってるんだよ。お前だけのレジじゃねぇんだぞ」


 このコンビニに毎日通うのが日課となっている、近くのプロレスジムの若手が後ろから怒鳴った。


 怒鳴り声に我に返った若い兄ちゃんが慌てて、レジの前から外れた。


 「まったくバカみたいに見とれやがって、若造が·······」


 まだ文句を言う若手レスラーに、美少女が可愛い声で一言。


 「怒鳴るほどのことじゃありませんよ。それより商品カゴを早く置いてください。」


 言われた若手レスラーは、背筋をしゃんと伸ばして美少女に謝る。


 「はい、そうだよね。すんません。」

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