第21話 時が経つのも忘れ
「しかし総括を始め、ここにいる妖対本部の誰一人、まだ相まみえたこともない化け物。果たして我ら人類が倒すことができるのでしょうか?」
「老師、その答えは今、出せるものじゃない。もしヤツらの何らかの情報を掴み闘いを挑んだとき、例え我ら全員が敗れても、次の誰かが何時かきっとヤッらを倒してくれる。それを信じて闘うしかない、全ての人類のために·······」
「そうですね。今は、この妖対本部全員に、日本いや世界中の全人類の全てが、託されているんだ。敗ける訳にはいかない。我らの命にかえても」
「そうだ。だから今は、悩んだり迷ったりしている暇などない。ヤツらと闘うためのほんの僅かな情報でも、集めなければならない」
「そうですね。事件現場の徹底検証はもちろん、不可思議事件に関する古の書籍も全て再確認していきましょう。何らかの手がかりを掴めるかもしれません」
闘う相手も分からず解決策も見えない、始まりもなく終わりもない対策会議が続く妖対本部は、時が経つのも忘れ延々と続いていた。
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