第5話「ご近所すぎるコンビニのこと」

 2023/09/19、禁酒生活12日目。


 そういう訳で、毎夜毎晩浴びるようにお酒を飲んでいたのです。

 我が家は夕食が5時半くらいなので、そこから就寝する11時頃(泥酔しての寝落ちもアリ)まで、長い長い夜があるんですね。因みにマッマはお年寄りなので、8時前には寝てしまいます。

 もう、そこから5時間弱ずっと飲んでる訳ですね。

 しかも、昼間にもそこそこ飲んでるにもかかわらず。

 でも、酒は飲むとなくなるんです。

 そんな深夜の酒切れの、強い味方……それがコンビニです。


 実は、ご近所にセブンイレブンがあります。

 滅茶苦茶近くにあります。

 具体的に言うと、家の向かいがセブンイレブンです。歩いて15秒です。

 セブンイレブンにも自社ブランド、いわゆるプライベートブランドの缶チューハイがあります。これがまあ、そこそこ安いので、それの9%を買うんですね。で、ちょっとおつまみなんかも物色しちゃったりして。

 夜のコンビニ、これは魔物です。

 闇夜に輝く不夜城、いつでもなんでも売ってる夢の国なんですね。


 で、寝てるマッマに気付かれぬよう、こっそり出ていく。ササッとコンビニに行って、酒を数本とおつまみを買う。で、帰宅して飲んでると……やっぱりお酒って、飲むとなくなっちゃうんですよ。

 普段ならここで「まあ、今日はこの辺で寝るかな」ってなるんです。

 でも、たまーにコンビニの第2ラウンドに突入しちゃう時があるんですね。

 繰り返しますが、歩いて15秒、通りを挟んだ向かいにセブンイレブンがあります。

 二度三度と通ってしまう夜があり、気付いてるマッマを心配させていました。


 実は僕、人と話すのは凄く苦手です。

 文字のやり取り、メールやチャットだと饒舌なんですけどね。

 でも、セブンイレブンではお得意様なので、いつもの女性店員さんがいるとちょっとした会話が生まれます。酔っぱらってるので、普段の挙動不審なコミュ障ながやんもバフがかかってまして……ちょっと、なんかこういう人とのふれあいっていいよね、みたいな気分にもなります。

 お酒を飲むと、気が大きくなりますね。

 普段、マッマ以外の人と会うことも話すこともない生活ですしね。


 そんな訳で、夜な夜な毎日セブンイレブンに通ってしまう。お酒の買い足しも問題なんですが……僕、飲酒すればするほどお腹がすく、空腹を覚える質なんです。で、真夜中にクソデカいポテチの袋をまるまる一つ空けちゃったりと、やりたい放題です。結果、朝起きると朝食が食べられなかったり、時には嘔吐しちゃったりするんですよね。

 でも、やめられなかった……今はコンビニ通いもやめてるので、せいぜい昼にお茶を買うくらいです。いつもの夜のお姉さん、元気かな……(笑)

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