『寝台特急「紀伊」殺人行 14号車に消えた美女』(1984年/ザ・サスペンス)
監督 山口和彦
脚本 山浦弘靖
原作 西村京太郎
出演 若林豪、下川辰平、金田賢一、岡田奈々
十津川警部の部下、山本刑事の娘が寝台特急出雲3号・紀伊から消えた。誘拐事件として捜査するうち、彼女の婚約者が過去に起こした事件とその裏に隠された闇深い真相が明らかとなる。
「ザ・サスペンス」の十津川警部シリーズ5作目にして最終作。十津川役は2作目で若林豪に交代している。
過去作のゲストが別の役で出演しているため、その役者が出てきた瞬間に犯人がわかってしまうのだが、それでも楽しめるのは、犯人より事件の真相が面白いから。ある意味、倒叙形式?
さらに小さな田舎町が舞台なので、田舎ホラー要素があるのも特徴(ちなみに田舎ホラーとは、ヤバい田舎にやってきた外部の人間がヒドい目に遭うジャンル)。町の住民や警察が非協力的なため、外部から謎を探っていくしかない展開はなかなかにサスペンスフル。
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