第8話
徐々に今までの考えを疑い出す。本当にこれは正しいのか?仮に正しいとして、死ぬ時にそれでいいと思えるか?後悔しないか?
そんな風に悩み出す。一度悩み出すと止まらない。
「本当にこんな風に生きたいのか、尽くす価値の無い人のために、自分の限りある力を掛けるのか?」
[そう。そんな風にして、あなたは拗れてしまった。だから、本音が分からなくなってしまった。]
もちろん俺も、所詮は一人の人間だ。他人の本心なんか理解出来ないし、ましてや他人の事に干渉する権利などない。しかし、そうだとしても、納得など出来ない事もある。まるでそれが正義であるかのように俺から見れば悪行のようなことをする。ただ純粋に努力している人間を、見ているだけの人間が簡単に潰そうとする。はっきり言って糞だ。もちろん俺も例外では無いかもしれない。だからこそ
「俺も自分の行いが正しいのか、それとも間違っているのか分からない。」
[だからこそ、行動を起こせない。下手に行動して、誰かを理不尽に苦しめたくない。そうですね?]
「はい。それも相まって、発言することすら、難しくなっていきましたね。」
そう、今の俺は、発言することにすら抵抗を感じる。
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